「今日は部屋に行ってもいいかな。叔父様からおいしいお茶を頂いたから、一緒にどうかと思って」
朝の食事が終わった後、不意にそう声をかけてきたのはミハイルお兄様――私から見て、三番目のお兄様だった。
私とは三十歳ほどしか年齢が離れておらず、兄弟たちの中では最も年が近い。
宰相補佐として国中を飛び回っているミハイルお兄様は、王都に戻るといつもこうして声をかけてくれる。
「お土産も買ってきたよ。君の大好きなケーキ」
「本当ですか? じゃあ、お茶の準備をしてお待ちしていますね!」
「うん、じゃあ後で」
ミハイルお兄様は、ルカお兄様と同じくらい忙しい。
というか、宰相という仕事が多岐にわたっているということもあり――多分、兄弟の中では最も多忙なのではないかとも思われた。
城に滞在できる時間は少なく、それ以外は国境にある砦に詰めて地方行政を取りまとめている。だからというわけではないが、お父様も他の兄弟たちも、ミハイルお兄様が城にいるときはできるだけ一緒の時間を取らせてくれていた。
(ミハイルお兄様のお土産、楽しみだなぁ……)
城から出られない私のために、彼はよくお土産を買って来てくれる。
ミハイルお兄様を指して兄弟の中で一番気が優しい、と言ったのは、以外にもルカお兄様だった。どちらもとても優しい人となりをしているが、ルカお兄様からしてみたら「ミハイルは誰よりも他人にやさしいから」ということらしい。
(まぁ、皇太子殿下とはなかなか仲良く、とはいかないかぁ……)
国の皆からしてみれば、ルカお兄様は次代の皇帝――つまり畏怖の象徴だ。
そう考えると、確かにミハイルお兄様の方がコミュニケーションをとりやすいのかもしれない。
ぼんやりとそんなことを考えながら、部屋のバルコニーにお茶の用意をしてもらう。とはいえ、お茶もお菓子もミハイルお兄様が用意してくれるので、ただテーブルを出してもらうだけだ。
「お待たせ、遅くなってごめんよ」
「いいえ! お忙しいのに、わざわざありがとうございます」
「ふふ、こういう機会でもないと……僕は君に会いに来れないからね」
侍女たちにも丁寧に声をかけたミハイルお兄様は、自分がお茶を淹れるからと言って彼女たちを下がらせてしまった。
二人きりでのお茶会にワクワクしていると、お兄様は手ずから温かいお湯をポットに注ぎ、茶葉を蒸らして紅茶を淹れてくれた。
「ベルガモットの香りがよく効いたお茶で、気分が落ち着くらしい。叔父様が好きだからって取り寄せたらしいんだけど、ものすごい量が屋敷に届いたんだって。兄上たちに配り歩いてたよ」
「叔父様らしいというか……」
「ユーリィがたくさんもらってたから、何か作るのかも。クッキーにしてもいい香りがするからね」
手先が器用なすぐ下の弟の名を聞いて、私はミハイルお兄様と笑い合った。
実際、薫り高い紅茶は風味も華やかで飲んでいて楽しい気分になってくる。そこにミハイルお兄様が買ってきたケーキが合わさり、お茶会はゆっくりとした時間が流れていった。
「そうだ、ユーリィと言えば――エフレム兄上に話があると言っていたな。ちょっと難しいことを言ってる種族があって、ザハームを借りられないかって相談だったけど」
「ザハームはまだ学生ですよ? まさか、戦いになるんじゃ……」
「それはないかな。僕のところにも詳しい話は届いてないけど――向こうだって父上やエフレム兄上に喧嘩を売るほど馬鹿じゃないはず」
政治の話には詳しくないが、家族や国民が傷つくのが悪いことだとは知っている。
出来れば相手の種族とも穏便に話を解決させたいが――そこに学生の末弟を連れて行ってどうするつもりなのだろう。
「ザハームに経験積ませるつもりかもね。外交って点では、僕らの中でユーリィが頭一つ抜けてる。特にほら、ザハはちょっと大人しいでしょ? だから学院を出る前に場数を踏ませてあげたいのかも」
大人しい性格の末弟を思い出し、私は心配で溜息を吐いた。
大丈夫。この国は強い。
何度も父からそう言われているものの、やっぱり心配なことに変わりはない。
「……今度、お父様にお話を聞いてみます」
「父上はそんな血なまぐさい話を聞かせたくないと思うよ。君にはね、お砂糖の部屋を与えて優しく守っていてあげたいって思ってる人だから」
「でも――知るべきです。私はこの国の王族ですよ」
教えてもらえないからわからない――それではいけないのだと、少しずつ理解ができるようになった。
そう告げると、ミハイルお兄様はそっと椅子をずらし、私のすぐそばにやってきた。
「大人になったねぇ。前に見た時は、もっとお人形さんみたいだった」
「……褒めてるんですか?」
「もちろん。でも、今の方がずっと素敵だ」
「ん……♡」
ミハイルお兄様の手が伸びてきて、そっと頬に触れる。顔を上げると、そのまま唇同士が重なった。
「ちゅ、ぅっ……♡♡ん♡ぁ――お、お兄様……♡」
「久々に君とえっちがしたいんだけど……ここじゃだめかな?」
「……人目があります」
「気にしないさ。人払いは済ませてあるし――問題はないよ」
くす、と小さく笑ったお兄様の背に腕を回すと、彼は手際よくドレスを紐解いてきた。
体を戒めていたコルセットが外され、やがてふるんっ……♡♡と胸元が外気に晒される。
「は……♡♡ぅ、んっ♡」
「君に触れられる日を、ずっと待ってたんだ。……このお口で、僕のを慰めてくれるかな?」
そういうと、ミハイルお兄様もそっと自らの着衣を緩める。そこから取り出された屹立は、想像していたよりも長く――そびえたつ威容に思わずゴクッ♡と喉が鳴った。
「んぁ……♡お兄様のおちんぽ、もう大きく……♡♡んちゅ♡ちゅ、ぅっ♡♡む゛ぅ……♡れろ、ちゅっ♡♡♡」
「う、ぁっ……♡♡」
ためらいなく先端にキスをすると、ミハイルお兄様はぶるりと体を震わせて私の頭を撫でてくれた。
大きな手に軽く頭を押され、喉奥までぐっぽり♡とおちんぽを咥えこむ。
「ん゛♡んぅっ……♡♡ぢゅ、ぅっ♡んはっ♡おっき……♡♡♡ぢゅる、ぅっ♡んむ♡♡きもひぃ、れふか? ミハイルおにいひゃま……♡♡」
「あ、あぁっ――そこで喋られると、くすぐったいけど……んっ♡上手だよ♡♡さぁ、裏筋も舐めて……♡♡」
言われるがままに、大きく反りあがったおちんぽの裏側にもしっかりと舌を這わせる。
その間にも鈴口を指でぐりぐり♡と刺激し、舌で触れられないところやずっしりと重たい睾丸は手でマッサージをしておいた。すると、頭上からお兄様のくぐもった声が聞こえてくる。
「っふ、ぅ……♡♡あぁ♡ンぁ――はぁ♡♡♡久しぶり、の♡口まんこ……♡♡♡気持ちいい♡くぅ♡ん、もっと――もっと、ぉっ……♡♡」
「んぐ、ぅ♡ぢゅ♡ぉごっ……♡♡♡んふ♡ぢゅるるるっ……♡♡」
ちゅぽ♡ちゅぽ♡♡と音を立てながらおちんぽを舐めしゃぶっていくと、ミハイルお兄様が軽く腰を打ち付けてきた。
それが心地好くて、思わず身震いしてしまう。バルコニーでこんなことをしているなんて、見る人が見ればすぐにわかってしまうだろうに――背徳感と高揚感で、動きを止めることができない。
「っ……もう、大丈夫だか、ら……♡♡あぁ、っ♡挿入れたい……♡♡♡僕も♡早く君と一つになりたい……♡♡」
限界を迎えていたのは、お兄様も同じだったらしい。
はふはふと呼吸を荒げながら名を呼ばれた私は、ふらふらと立ち上がってバルコニーの手すりに体を預けた。
お尻をお兄様の方に向け、脱げかけたドレスを大きくめくりあげる。
「よろしい、ですよ……♡♡ミハイルお兄様♡ガッチガチのおちんぽ、早く妹まんこに挿入れてください……♡♡♡トロトロのおまんこ♡お兄様の精液でグチョグチョに犯して♡♡♡こってりドロドロ精液で種付けしてください……♡」
できる限り卑猥な言葉を並べてお兄様を誘うようにお尻を振る。
すると、大きな手が背後から伸びてきて柔らかい尻肉をぐにぃっ♡♡と鷲掴みにした。
「ひぁあっ……♡♡♡」
「お兄ちゃんを煽るなんて、悪いおまんこちゃんだね……♡♡そんなに欲しいなら、全部あげる♡♡♡数か月分溜めまくった特濃精液♡♡♡妹まんこにブチまけてあげるね……♡」
にゅぶっ♡♡ずぷぷぷぷっ♡ぐぢゅぅっ……♡♡♡ぢゅぽ♡ぬ゛ぷんっ♡♡♡ばぢゅっ♡
ゆっくりと、けれど確実に――長く質量のある肉楔が、柔らかな膣肉をかき分けて挿入される。
「あ゛、ぁあっ……♡♡は、ひっ♡あ゛ッ……♡♡♡おに、さま♡んっ♡ミハイルお兄様っ……♡♡♡」
「くぅっ――ん、っ♡あぁっ、すごっ……♡妹まんこ絡みついて、っ♡んっ♡♡あっ、あ、腰っ……♡♡♡腰が、ぁっ♡」
ぱちゅんっ♡♡どちゅっ♡どちゅっ♡♡と、お兄様がすぐさま腰を打ち付けてきた。
どうやら本当に抑えが聞かないらしく、背後からはやや困惑したような声とともに、獰猛な呼吸が漏れているのが聞こえてくる。
「んっ♡ぉ゛ッ……♡♡ほぉ゛、お゛ッ♡♡おに、しゃま♡あ♡しゅご、っ……♡♡♡奥響く、ぅ♡ん゛ぅ♡♡子宮♡ちゅぶれ、りゅ……♡♡」
「く、ぁあっ……♡♡きもち、ぃ♡ごめんね♡♡♡今日、優しくできないっ……♡久々の妹まんこで、っ♡♡♡ピストン止まんないっ……♡♡」
ばつんっ♡ばちゅっ♡♡どちゅどちゅどちゅっ♡♡ぐぷっ♡ぱんぱんぱんっ♡♡♡
激しく腰を動かされ、衝撃を吸収しきれず私の体もガクガクと震えてしまう。
張り出した傘の部分で悦いところを引っ掻かれ、更に背後から伸びてきた手が荒々しく乳房を鷲掴みにした。
「ひぃ゛ッ……♡♡」
ぎゅぅうっ♡と痛いくらい強く乳首をつねられているのに、もう快感しか感じられない――身震いをしながら、私はお兄様の動きに合わせて激しく腰を振る。
「ッあ゛♡♡ん、乳首いいっ……♡あぁぁっ、ひ、引っ張っちゃ――ンぅ♡」
「気持ちいいの? 痛いの? どっちかな……♡♡」
「はぇ♡♡ぇ゛、ッ……♡♡きもち、ぃ♡気持ちいいですぅ……♡♡♡おまんこどちゅどちゅってされながら♡乳首ぎゅ~ってされるの気持ちいいッ♡♡ん゛ぅ♡イく♡ビリビリしてイっちゃう、ぅっ……♡♡」
二つの種類の違う快感が一気に襲ってきて、腰のあたりが痺れてしまう。
身悶えしながら手すりを掴む私に、お兄様はピストンの速度を上げながらそっと囁きかけてきた。
「うん♡いいよ、っ……♡♡♡僕もイっちゃいそう、だから♡一緒にイこ♡♡♡揃って兄妹アクメしようね……♡」
「はい、ぃ♡ん゛ぁ♡んっ♡んぅうっ……♡お兄様♡♡♡あっ♡ミハイルお兄様……♡」
ばぢゅんっ♡ばぢゅんっ♡♡と激しくナカを突き上げられて、体が大きく震える――そのタイミングとほとんど同時に、背後で律動を繰り返していたミハイルお兄様がぐぅっと声を上げた。
「っあ゛……♡イく、ぅっ……♡♡♡」
「ぁああっ……♡」
びゅくっ♡♡びゅるるるるっ……♡ぶぢゅっ♡びゅ~~~ッ♡♡♡どぷっ♡どぷんっ♡♡♡
しっかり溜め込まれていた特濃精液が、容赦なく子宮の中に注ぎ込まれていく――あまりに甘く濃厚なその刺激に、私は膝を震わせて絶頂を極めた。
「はぁあっ……♡♡あ♡んぁ、ァッ……♡♡はひ♡はぁあっ……♡♡♡」
「ぐ、ぅっ……♡♡ん、気持ちい……♡はぁっ♡♡は、ぁあっ……♡」
お互いの体を密着させ、しばらくの間甘く幸せな余韻を味わう――いつしか再び唇同士が近づいて、啄むようなキスが繰り返された。
「んちゅ、ぅ♡ちゅ♡♡んぅうっ……♡♡お兄様♡ミハイルお兄様……♡♡ちゅぅ、っ♡好き♡♡好きです……♡♡♡」
「僕も――ん、っ♡はぁっ、こんな風にセックスしたら、砦に戻るのが惜しくなっちゃうな……♡♡」
お互いが身にまとっている服でさえ、今ばかりは邪魔だと思ってしまう。
脱げかけのドレスがばさりと床に落ちて、私はより強くミハイルお兄様の体に密着した。
「はぁ……♡♡あー、でも――まだ足りないよ。これだけじゃ、王都を発つまで我慢できない。……もう一度いいかな? 今度はベッドの上で――」
「もちろんです、お兄様……♡お兄様が満足するまで、いっぱいハメハメしてください……♡♡」
そう答えると、ミハイルお兄様は私の体と、床に落ちたドレスを軽々と拾い上げた。
――いつも優しい横顔には、到底隠し切れない獣欲が滲んでいる。
馥郁として蜜に