軍靴の音が聞こえる。
規則正しくて、重たい音――それが誰のものかはすぐに予想がついた。豪快な、それでいて少し神経質な足音はどんどんこの部屋に近づいてくる。
「おう、入るぞ」
「エフレムお兄様……!」
やがて、ガコンッと大きな音を立てて扉が開いた。
そこに立っていたのは、次兄のエフレムお兄様だ。兄弟の中でも最も体が大きなエフレムお兄様は、絶大な力を有する炎龍だ。この国の大軍団長であるエフレムお兄様は、国中を飛び回って仕事をしている。
一年の半分ほどは王都を留守にしているのだが、今日は彼が遠征から帰ってくる日だった。
「久しぶりだな~! どうだ、またデッカくなったか?」
「いえ、前に会ったのは二カ月前ですし……そこまでは……」
「そうか? お兄ちゃんにはデカくなったように見えるんだけどなァ」
左目を黒い眼帯で覆ったエフレムお兄様は、そう豪快に笑いながら私の頭をグリグリと撫でてきた。
苛烈な性格をしているエフレムお兄様は、百年ほど前に国防の戦いで左目を失ったそうだ。今はその眼帯も相まって、この国の守護龍にふさわしい風格になっている。
「ルカ兄がいるからさ、書類仕事はさっさと済んだんだけどよ……下の奴らからの報告に時間がかかってな。あと、ミハイルからも話があって――」
「ミハイルお兄様から?」
「あぁ、いや……別に大したことじゃねぇんだ。ちょっときな臭いところがあって、叔父上とミハイルで対処したって話だな。そこで軍を動かしたから、俺に報告上げてきた……って、悪ィな、つまんねぇ話しちまった」
それまで真剣な、軍の指導者としての表情を見せていたエフレムお兄様が、またパッと表情を明るくした。
できるだけ血なまぐさい話を聞かせないようにしてくれているのだろうか。私はお兄様の話の詳しいところはわからないが、気遣ってもらえているということは理解できた。
「お兄様……今日は朝までこちらに?」
「おぅ。久しぶりだな、お前とこうやって二人でいれんのは」
優しく笑ったエフレムお兄様が、もう一度私の頭を撫でてからそと肩に触れてきた。
「ん……」
「最近は全然、こっちに帰ってきても一緒にいれなかったもんなぁ。お前に、あちこちで見た景色の話とか――色々してやりたかったんだけどよ」
そのまま軽く肩を抱かれ、二人でベッドに腰かける。
エフレムお兄様が身にまとう、土と太陽の香りはとても穏やかだ。苛烈にして熾烈と言われるエフレムお兄様だが、私たちにはとても優しい。
「……実際に会ったら、我慢できなくなっちまった。なぁ、……触ってもいいか?」
「っ……だ、大丈夫、です……♡ん……♡♡」
ぐっと距離を詰めてきたエフレムお兄様が、そのまま顔を近づけてくる。
軽く目を閉じて顔を上げると、ふにっ……♡と柔らかなものが唇に押し当てられた。
「ん♡ちゅ、ぅっ……♡♡ふぁ、んぅ♡」
分厚い舌が咥内に入り込んできたかと思ったら、そのままぐぐっ……と体を抱き寄せられる。
唾液をまとってぬるりと咥内をまさぐる舌の感覚に、肩がぶるっ……♡と震えてお腹のあたりがどんどん熱くなっていった。
(エフレムお兄様とキスするの、久しぶり……♡♡)
みんなそれぞれの仕事があってお忙しい――遠方に出かけていることも多いので、こうして触れあうのも久々という場合も多い。
王都にいるお父様だって、職務が忙しい時は何日も私の元を尋ねてこられないのだ。
エフレムお兄様の体温を感じるのだって、本当に久々で――他の兄弟より熱い手のひらの感覚に、自然と下腹部が疼く。
「っは、ん……♡♡ちゅ♡ん゛ぉッ……♡♡」
「は、ッ……♡♡舌フェラ上手くなったか……? 兄上や父上と練習したのかな」
「わ、わかりません……自分じゃ、上手になったかどうかなんて――」
ぬりゅ……♡と柔らかく舌を引き抜かれ、お兄様は軽く唇をくっつけてくるだけのキスを繰り返した。
啄むようなそのキスが心地好く、逞しい背中にそっと腕を回す。
「上手になったよ。……俺がいない間に、ってのがちっと寂しーけどな」
「……エフレムお兄様は意地悪です」
「そーかぁ?」
パッと顔を上げたエフレムお兄様は、ポリポリと頬を掻きながら軽く肩を竦めた。
パーツで見ればすごくお父様やルカお兄様に似てるんだけど、こういう仕草をすると本当に別人のように違う雰囲気をまとって見える。
「じゃ、意地悪なお兄様なりに――大事な妹を愛でるとしますか」
シュルンッ、と音を立てて私の着ていたドレスをほどき、エフレムお兄様も自らの着衣を脱ぎ捨てる。
よく日焼けした健康的な肌と、燃えるような赤毛。敵は皆エフレムお兄様の姿に恐れをなすというが――私にとってはとても優しく、気安く話しかけてくれる大切なお兄様だ。
「はー……久々だからもうガチガチになってやがる。……なぁ、ちょっとだけ扱いてくれるか? 俺も、お前のナカほぐしてやるからさ」
「は、はい……では、コホン。失礼します……」
軍服の下に収まっている、大きな肉楔――服の上からそれをすりすり……♡と撫でてあげると、すぐにその場所は熱を宿し始める。
(本当だ――もう、おっきくなって……♡)
軍には一応、そういう時の処理をするための女性を派遣するということもあるらしい。
エフレムお兄様はそういう制度を利用したりはしないんだろうか。
「……お兄様」
「ん? どした?」
「その――処理とかは、されたりしないんですか? 遠征に向かわれる軍人には、その……そういうお手当てがあると――」
「……誰に聞いたんだそれ」
「えぇと――アラム叔父様に」
そう告げると、エフレムお兄様は右手で頭を押さえて「は~……」と深い溜息を吐いた。
「叔父上ェ……いや、お前は悪くない。悪いのは叔父上だ――あー、俺はそういうの使わねぇんだ。竜族の男は一途だからな、コレと決めた番の他には何もいらねぇ」
カプッ♡とかるく肩を噛まれて、甘い刺激に全身が跳ねる。
そのまま、エフレムお兄様の大きな手が乳房を撫で、更に腰へ指先が伸びた。くすぐったいような、あるいは焦らすかのような触れ方をされて、お腹の疼きがより強くなっていく。
「ッん……ぁ♡おに、さま……♡♡♡」
「俺はお前以外欲しいと思わねぇから……頭の中では何度も犯したんだぜ? でも、やっぱり本物じゃねぇと物足りねーし……」
そう言いながら、エフレムお兄様は慣れた手つきで下着を脱がしていく。
包むものがなくなった下腹部が外気に触れると、恥ずかしさでじんわりと割れ目が潤うのがわかる。
「ほら、足開きな。……うぉ、もう濡れてんじゃねぇか――」
「ッ、ぁあっ……♡♡」
軽く足を広げられ、濡れ始めた淫口があらわになる――お兄様は目を見開いてから、そっとその中心に舌を這わせてきた。
「ん、ぅっ……♡♡くン、ぁっ♡あ♡♡♡」
ぢゅ♡ぢゅぷ♡♡ちゅぽ♡ぢゅぽっ……♡♡くちゅっ♡♡ぢゅるるるっ……♡
長い舌でおまんこをほじるようにしながら、しっかり足を抑えてくる。逃げ場のない快感にさらされた私は、ガクンッ♡ガクッ♡♡と腰を震わせてその快感に耐えるしかなかった。
「や、ァッ……♡♡あ♡は、ッ……舌あっつ、ぅ♡♡♡」
エフレムお兄様の体温が元々高いからか、舌先からも火傷しそうなほどの熱を感じてしまう。
深い快感から逃れようと身を捩る私を放すことなく、お兄様は更に深いところに舌先を突き立ててきた。
「ッひぁ♡い゛ッ……♡♡」
「は――ぐちょぐちょになってんなァ……? なぁ、俺もうさ――すげぇ限界なんだけど……性急すぎるって、嫌いになるか……?」
「き、嫌いなんか……」
私が、お兄様を嫌いになるはずがない。ふるふると首を横に振ると、彼は赤いその瞳をふっと細め――自らのベルトに手をかけた。
「そうだよな。――お前は俺たち皆を愛してくれてる。だから俺も……父上やルカ兄たちに負けねぇくらい、お前を愛してる」
「ッあ……♡♡」
ばるんっ♡♡と飛び出してきた肉棒は、体躯の大きなエフレムお兄様にふさわしい威容を誇っていた。
お腹の上にすり……♡と擦りつけられるだけで、圧倒的な質量と優れた雄の造形で本能が蕩けていく。
「このまま挿入れるけど、大丈夫そうか? キツかったらすぐに言うんだぞ」
「は、はい……あ゛、っ……♡♡♡はあ゛、ァっ♡♡」
言葉は優しかったが、その動きはひどく性急だった。
物欲しそうに涎を垂らす、赤黒い尖端――それがみ゛ぢみ゛ぢッ……♡と蜜口へ押し入って隘路を広げてくる。
「ンはぁ、ぁああっ……♡♡」
熱くておっきい、エフレムお兄様のおちんぽ――それが、淫蜜で濡れそぼったおまんこの中深くへと突き立てられていく。
腰から背筋を、火かき棒でも突き立てられたかのような熱が駆け上がっていった。
「く、ぁあっ……♡♡あ♡んぅッ……♡♡」
「っは――相変わらず、キツくてきもちー……♡」
ぬぢゅ♡ぬぷぷっ……♡♡と腰を進めてきたエフレムお兄様が、髪をかきあげてふー……と深い息を吐きだした。
一度動きを止め、慣らすようにそのまま私の顔を覗き込んでくる。
「すっげぇ会いたかったんだ。夢見てるみてぇだなぁ」
「……私も、エフレムお兄様にお会いしたかったです……♡んぅ♡ぎゅーって、してほしかった……♡♡♡」
そっと腕を伸ばすと、お兄様は心得たように体を折り曲げてくれる。
広い背中に腕を回すと、お互いの体温が溶けて一つになっていくみたいだ。
「は……ん、っ♡♡動いて……大丈夫、ですよ……♡♡あぅ、お――お兄様のおちんぽ、苦しそう……♡♡♡」
「そうか? 悪いな――ん、ッ♡♡♡」
「お゛ォッ……♡♡」
ぬ゛ぱんっ♡♡と力強く奥を穿たれて、一瞬呼吸が止まる。
苦しい――けど、その苦しさもまた快感に変わっていく。エフレムお兄様の大きな体に組み敷かれ、おまんこをぐぢゅぐぢゅとかき混ぜるような動きを繰り返されるたびに、押し出される声は甘ったるいものへと変わっていった。
「ンんぁ、あッ♡♡あは、ぁあっ♡♡あ、もっと――ん゛ゥ♡♡♡エフレムおにいさま♡あ♡ァんっ♡♡♡」
「ッく……♡♡久々の妹まんこたまんねー……ッ♡♡♡」
にゅぽっ♡ぢゅぷっ♡♡♡ぐぢゅぐぢゅぐぢゅ♡ずぱんっ♡ぱんっ♡♡♡ぱんっ♡♡
深いところを徹底的に狙い撃ちされて、腰が大きく反りあがる。
中ごろが大きく張ったエフレムお兄様のおちんぽで、気持ちいいところをいっぱいよしよし♡されるのがどうしようもなく心地好かった。
「ンは、ぁあっ……♡♡あ♡おっき、ぃ♡ンっ♡♡♡お゛ッ♡お゛、ほぉおっ……♡♡♡」
リズミカルに最奥をノックされるのが心地好くて、こちらもつい腰を揺さぶってしまう。
エフレムお兄様はそれに気づいたように、ぐりぐりと腰を動かして緩やかな刺激を与えてきた。
「ンぁ……♡♡は、ッぁ♡♡あんっ♡」
「綺麗だな。やっぱり――頭の中で想像してるより、本物の方がずっと綺麗だ」
れろ……♡と首筋を分厚い舌で舐められて、そのままぐぢゅっ♡と奥を突き上げられる。
その動きだけでも十分すぎるくらいの快感を覚えてしまい、ぎゅっ……♡とおまんこが収斂する。
「ぐぁ……ちょっと、締めすぎじゃねぇ……? お兄ちゃん、これじゃすぐ出ちまうんだけどなァっ……♡♡」
「あ゛、ぁあっ……♡♡ッひ♡だって、ぇっ……♡♡」
私の意志じゃない、と首を横に振ろうとしても、右手で軽く頬を掴まれただけで動けなくなってしまう。
エフレムお兄様はその間にも腰を動かし、的確に気持ちいいところを突き上げていった。
「エフレムお兄様ッ……♡♡ンぁ♡あっ……♡待って♡♡♡はげ、しっ……♡♡あ゛♡ンぅうっ♡♡♡」
「悪い――腰、揺さぶったら……♡♡我慢できなくなってきた、っ……♡」
ごちゅっ♡どちゅっ♡♡と奥を突き上げられて、ぎゅうぎゅうと膣壺がおちんぽ全体を締め付ける。
一瞬、体がふわりと浮かび上がるような感覚――それに縋りつこうとすると、ひときわ激しい追い打ちで子宮口を穿たれた。
「ん゛、ィっ……♡♡♡」
「あ゛ぐ、っ……」
地の底から響くような、低い声。
唸るような声を上げたエフレムお兄様が体を震わせると、びゅるるるっ……♡と熱い飛沫が飛び散っていく――……♡
おまんこの中をみっちり満たしていた大筒から大量の精液を吐き出され、私はその熱に浮かされるように絶頂を極めた。
「ッあ♡は、ぅうっ……♡♡♡ん♡ぁっ――出て、ぇ……♡♡♡」
「あー、クソ……ッ。こんな早く射精するつもりじゃなかったのに……」
びゅく♡びゅくっ♡♡と精液を吐き出しながら、エフレムお兄様は不満げに赤い髪の毛をかきあげた。
「なー、もう一回……♡おにーちゃんに付き合ってくれるよな? 今度はもうちょっとじっくりと――お前のこと、隅から隅まで愛したいからさ」
「ッふぁ、い……♡♡」
艶めいた声でそうせがまれたら、頷かざるを得ない。
火照った体を抱き寄せられながら、私は深く息を吐いてもう一度次兄を受け入れたのだった。