それは、とても静かで冷たい夜のことだった。
城で働く人達も皆が寝静まり、私もベッドの中でうとうとと微睡の縁にいた頃――ギッ、と音を立てて部屋の扉が開いた。
(え――と、誰……?)
ここはアウルラウゼ天空国の最奥。
王城の中でも最も堅牢で奥まった場所にある――それなのに、誰にも気づかれることなく忍び込むのは不可能だ。
だとすれば、ここにやってくる者は非常に限られる。父か叔父、あるいは兄弟たち……かなり眠いのだが、もしかして今日は誰かが通って来てくれる日だったかもしれない。
「あぁ――眠っているのか。悪いことをしましたね……」
誰かな、と足音に耳を澄ませようとすると、案外すぐに答え合わせができた。
穏やかで優しい低音は、長兄であるルカお兄様の声だ。そうとわかると安心して体の緊張が解け、余計に睡魔が忍び寄ってくる。
(よかった……ルカお兄様、なら――でも、せっかく来てくださったんだから……)
皇太子として非常に多忙な日々を過ごしているルカお兄様と接することができる時間は、それほど多くはない。
それなら、今すぐ起きて少し時間を取ろうか。
そう思っていたのだが、不意にギシ、とベッドが沈む。あっと思う間もなくルカお兄様に体を組み敷かれる形になり、私はそのまま薄く目を開けた。
「おに、い……さま?」
「ごめんよ、起こしてしまったね」
「いえ……その、いらっしゃるとわかっていたら灯りをつけてお待ちしていましたのに」
流石に暗い中でお茶をするというわけにもいかない。
悪いが侍女を起こして、すぐに灯りをつけてもらおう――そう思って体を起こすと、ルカお兄様はそっと私の肩を押して再びベッドへ横たわるようにと促してきた。
「ううん、いいんですよ。遅くに訪れてしまったのはこちらなのだし……今日は少し忙しくて、君の顔を見たくなったんです」
「お兄様……じゃあ、その――こちらになさいますか?」
もじ、と太腿をこすり合わせて、じっと兄の目を見つめる。
眼鏡越しの瞳はいつも優しいが、どことなく冷たい光を宿しているようにも見えた。
「お疲れでしたら、その――わ、私で……」
「おや、いいんですか? 嬉しいな――ふふ、そのつもりで訪れたことがバレていますかね?」
優しく、柔らかく微笑むお兄様の笑顔が大好きな私は、それだけで心が満たされてしまう。
ベッドの中にどうぞ、と彼を誘うと、ルカお兄様は上着を脱いで近くの椅子に掛けてからそっとその中へ体を寄せてきた。
「温かいですね。こうしていると――なんだか、すぐに眠ってしまいそうです」
「こちらで休まれても構いませんけれど……」
「じゃあ、そうしようか。でもまだ眠りたくない――せっかく来たんだから、もっと君とくっついていたいな」
ぎゅっと体を抱き寄せられると、少しひんやりとしたお兄様の体と――夜風の香りが少し新鮮に思えた。
もしかして、先ほどまで外にいたのではないだろうか。
大きな手をぎゅっと握ると、やっぱり指先が冷たい。元々体温があまり高くない方ではあるけれど、これは明らかに冷たすぎる。
「お外にいたんですか?」
「うん。少しだけね……冷たくてごめんよ」
「いえ……すぐに温まりますよ……?」
ぎゅっと自分からお兄様の逞しい体に抱き着くと、ちゅぅっ……♡と耳のすぐ横にキスをされた。
温かい息をふぅ~♡と吹きかけられると、体がぶるりと大きく震えてしまう。
「んは……♡♡」
「星を見ていたら、君に会いたくなったんです。どうしようもないくらい――遅くなってしまったのは、わかっていたんですが」
腰を引き寄せられると、お腹のあたりにごりっ♡とした硬いものを感じる。
それだけで私の体はどうしようもないくらいに発情してしまって、内腿にとろぉ……♡♡と淫らな蜜が伝ってくる感覚があった。
「っ……♡♡ルカ、お兄様……♡♡ん♡耳、くすぐったいです……♡♡」
「おや――ふふ、耳だけですか? こちらも……♡」
「っん♡♡あ、ふっ……♡♡」
ぎゅっ♡ぐり♡ぐりっ……♡♡と腰を押し付けられると、ちょうどポルチオの位置にルカお兄様のおちんぽが擦れてくる。
布越しでもしっかりとよくわかるその剛直に、次第に体が熱く火照ってくる。
「あ♡♡んぁっ……♡♡」
「コリコリ、って当たってるここ……ポルチオですね? ほら――ぐーって当てると気持ちいい……♡♡」
ぐりゅ♡ぐりゅ♡♡と腰と腰が擦れて、小さな快感が生み出されていく。
何度もルカお兄様のおちんぽで愛されてきたその場所は、その刺激だけですぐさま交尾に最適化して雌の疼きを湛え始めた。お腹の奥がじわじわ熱くなって、お兄様が不意に私のお尻に触れてくる。
「下着を脱いでしまいましょうね。ほら――足を開いて、僕にクリ奉仕をさせてください」
「え……で、でも……」
「人肌が恋しいんです。君の――温かい体にもっと触れたい」
布団をめくり上げたお兄様がそっと私の太ももに触れる――寝間着の裾をめくり上げてから、大きく足を開いてきた。
「あぁ、もうこんなにクリトリスが勃起して――ふふ、可愛いですね。ツンツン、ってなってるの……♡♡」
下着をずり……♡と下ろしたルカお兄様が、ぴぃんと尖った淫核に顔を寄せてきた。
「んは、ぁ゛……♡♡んぅ♡くっ♡♡♡ふぁ、あっ♡」
ちゅっ……♡ちゅぱ♡♡ぢゅるるっ♡ぢぅっ……♡♡ちゅ♡♡♡
先っぽの方を優しく吸われただけで、腰が砕けたように力が抜けてくる。
「あ♡♡ん、ぃっ……♡♡クリ吸いきもち、ぃ♡ひぅッ♡♡♡ん、あぁっ……♡」
「あぁ――もし引かないで。触手で固定しちゃいましょうか……? ん、っ♡♡はぁ――裏側、しっかり舐めないと……♡♡」
ぬ゛ろぉ……♡と根元からしっかりクリ裏を舐められて、ガクガクガクッ♡♡♡と全身が震えた。
巧みな舌遣いで敏感なところをねっとりと舐られ、つい両足の太ももでルカお兄様の頭を挟んでしまった。
「ひ、ぁ゛♡♡おにい、さま♡ンぁッ……♡♡♡」
ぬちゅ♡ぬち♡♡と丹念にクリを舐めるルカお兄様は、指先でおまんこを開いて浅い場所をぬぢゅ♡ぬちゅっ♡と刺激し始めた。二つの種類の違う快感を与えられ、気持ちいいのに耐えられなくなった体がガクガクと震えあがる。
「ん゛ぉ、ッ……♡ぉ゛♡♡はぁ、ァっ♡♡ルカおにい、さまっ♡♡ン♡おまんこはだめ♡♡♡い――一緒に弄られた、らぁっ♡」
「おや、我慢できませんか? ……いいですよ。このまま一度イってしまいなさい。そうしたら――大きくなった僕のおちんぽ、しっかり奥まで挿入れられますよね……?」
優しく囁かれると、もう頷くしかない。
こくこくと頭を上下に動かすと、お兄様は膣内に入れた指先をクイッ♡と軽く曲げた。
「く、ぉ゛……♡♡ほ、ォお♡」
「あぁ――本当に、君のナカはとても温かい。……冬の寒さなんて、全て忘れてしまうくらい」
ぬぢゅ♡ぬちっ♡♡と浅いところを弄られながら、低く優しい声が囁かれる。
頭の中を柔らかく掻きまわされるような淫靡な感覚に、きゅうぅっ……♡と切なくお腹が疼いた。
「お兄様♡ルカお兄様っ……♡♡♡お、お願い――おねがい、します♡♡っ……もぉおちんぽ♡我慢、できません……♡♡お兄様のおっきなおちんぽ♡♡♡私のナカにください♡♡妹おまんこの中♡♡♡ルカお兄様でいっぱいになりたい……♡」
ずりずりと何度も微弱な快感を与えられるのに耐えきれずにそう懇願すると、ルカお兄様は一度動きを止めてからふっと顔を上げた。
「いい子ですね。いい子……では、君のお願いを叶えさせてください」
にっこりと笑ったルカお兄様が、徐々にその装いを解いていく。
綺麗に椅子に掛けておかれた上着とは違い、他の衣服はやや雑に脱ぎ捨てられる。
それだけルカお兄様にも余裕がないのだと思うと、ほんの少しだけ嬉しいような気もした。
「は――あぁ、酷いな。僕も……もうあまり我慢はできないようで」
そうして服を脱ぎ去ったルカお兄様のおちんぽから、目が離せない。吸盤が付いた異形のおちんぽ――挿入されただけでめちゃくちゃになってしまうのが、あまりに簡単に想像できる。
「あ♡お兄様……♡♡おちんぽ♡おちんぽ早くください……♡イボイボおちんぽで♡♡奥まで思いっきり犯されるの♡期待しちゃってるんです♡♡もぉっ……♡我慢できないの♡♡」
「あぁ、もちろん――ほら、僕ももう……君のナカに這入りたくて仕方がない。ん、っ……力を抜いてください。くっ……もっと、名前を呼んで……?」
優しく鼓膜をくすぐる声が、理性をドロドロに溶かしていく。
もうだめだ。こんな風に求められたら、雌なら誰だって抗えない。優しいのに絶対的な、甘くて支配的で――愛しいこの声が。
「ル、ルカ……ルカ、おにいさま……♡♡んっ、あ♡ぁ゛、あぁっ……♡♡♡」
にゅぷぷっ……♡とゆっくり亀頭が突き立てられると、肉襞におちんぽの吸盤がぞりゅんっ♡と擦れていく。
軽く先端を挿入れられただけで軽くイってしまいそうなくらい気持ちがいいのに、ゆっくりじっくりと腰を進められ、徐々に膨らんでいく恍惚に呑み込まれていく。
「ぉ゛、ぁあ……♡♡はひゅ、っ♡ん、んっ……♡♡ッほ、ぅ♡」
「ん――ッ、は……♡♡んっ……」
軽く眉を寄せたルカお兄様が、珍しく甘い吐息を漏らした。
ばぢゅ♡ばちゅっ♡♡と何度か腰を打ち付けられ、静かな寝室に二人分の吐息が重なっていく。
「は、ひ……♡♡ンぁ、あっ♡♡おにー、さま♡あんっ♡♡♡あ♡好き♡♡♡好き、ですぅっ……♡♡」
「あぁ――ん、っ♡たまにはこうして、二人でただ肌を重ねるだけというのも……♡」
激しさはなく、ひたすらお互いの肌と肌を重ね合う。
律動は緩やかだったが、異形の肉棒に晒された膣肉はぎゅうぎゅうと収縮し、精液を乞うような動きを繰り返した。
「んぁ、あぁっ♡♡く、ぅっ♡んは……♡♡♡」
「っ……くっ……!」
ビク、とルカお兄様の体が震えたかと思うと、不意に唇を塞がれた。
熱い舌先が咥内にねじ込まれ、ぐぽ♡♡ぐぽ♡と音を立てながら舌と舌が絡み合う。
いつものルカお兄様らしくない荒々しいくちづけに、つい子宮が疼いておまんこがおちんぽをぎゅ~~~♡♡と締め付けた。
「ん゛ぉっ……♡♡ん♡むぅっ……♡♡♡ッふ、ぁっ♡」
まるで、ルカお兄様に食べられているみたい。
逞しい腕で体を抱えられ、ばちゅ♡どちゅんっ♡♡と腰を打ち付けられながら、私は恍惚とした心地で律動を受け止めた。甘く疼く下腹部が、与えられる快感を幸せなのだと認識する。
(こ、れっ♡好きなやつ……♡♡ぐーって体重かけられてはおまんこばちゅばちゅ♡好き、っ……♡♡)
頭の中がハートマークでいっぱいになって、思わず彼の背中に手を回す。お兄様は何も言わずぐりぐりぐり……♡♡と最奥の悦いところを押し込み、ぢゅっ♡ぢゅっ♡♡と吸盤おちんぽでおまんこの中を甘やかしてくれた。
「ん゛、ぅ~~~……♡♡♡」
お腹が痺れる――♡ちっちゃいおまんこの中をいっぱいにされて、何度も何度もキスされているみたいだ。
(ちゅーってされてる……♡おまんこ気持ちいい……っ♡♡♡)
あまりの快感に身を震わせると、ルカお兄様はそんな私の心の内を覗き見たかのようにばすんっ♡と強く腰を押し込んできた。
深いところまで一気に肉楔が打ち込まれ、目の前がチカチカと明滅する。
「っ、ぉ゛……? ぉ゛、ッ~~~~♡♡♡」
これ――一番奥……♡入っちゃいけないとこまで、一気に抉じ開けられてる……♡♡
亀頭がみ゛ぢッ……♡と子宮口を押し込む感覚を知覚した途端、深い快感の波が押し寄せてきて体が強張る。ぷしっ♡と潮を吹きだしたかと思うと、堰を切ったように激しい法悦と――あっつい特濃お兄様精液が流れ込んできた。
「ん゛、ぁあっ……♡♡ひぅ♡ぁ゛♡♡♡お、ぉっ♡」
「くっ……♡」
ぴったりと体を密着させたまま、ぶびゅるっ♡♡ぶぢゅ~~~ッ♡♡♡と流されてくる精液が――膣襞をべっとりと塗りたくり、赤ちゃんの部屋を一気に満たしていく。
その感覚だけでもイってしまった私は、鈴口から吐き出される熱い欲望を感じながらお兄様の体にしがみついた。
「っ……おに、さま……♡♡や、これっ――もっと……♡」
「おや……」
静かな夜に、私たちは二人重なりあったまま。
もう一度キスを交わした私たちはどちらともなく指先を絡ませ、更に激しい交合へと堕ちていったのだった。