近i親相i姦(実兄×実妹)あり。喘ぎに濁点喘ぎなどあります。なんでも許せる人向け
「海樹」は真名ではなく、神に名前を知られないための仮名です
「天笙様。御前に参じております……祇官庁特務三課、補給部の【海樹】でございます」
神域と現世を繋ぐ門は、特別な能力を持ったものにしか開かれない。
旧い神を祖とする一族か、あるいは長く血筋を繋ぎ研鑽を積んできた巫の家系――人知をはるかに超越した神の力を受け継いだ者しか開かれない領域と現世を繋ぐ場所を、私たちは専門用語で社と呼んでいた。
「天笙様」
「……ここにいる」
薄暗い社の扉を開くと、そこにはがらんとした板張りの空間が広がっている。
ちょうど神社の拝殿のような、広い広い社の中。
その最奥に、私が担当している神の一柱【天笙】様が坐しましていた。
御簾の奥に隠されたその姿は、許可が下りるまで直接見ることはできない。私はその場に伏し、頭を下げた状態で決められた言葉を口にした。
「お加減はいかがでございましょうか。もし御身に異常がございますのなら、医師をこちらに派遣いたしますが……」
「必要ない。体は……あぁ、体はもう大丈夫だ。俺の前で伏す必要もないから、顔を上げて」
柔らかな声が、頭上から降り注ぐ。
ようやく許しを得て顔を上げると、天笙様は自ら御簾を持ち上げて私の元へ歩み寄ろうとしていた。
「っ……天笙様」
「やめるんだ。――人前ではないんだから、俺のことをそう呼ぶ必要はない。頼む……どうか君だけは、俺のことをその名で呼ばないでくれ」
白い肌に、まるで夜を閉じ込めたかのような黒髪。身長は相変わらず笑ってしまうほど大きかったが、この社で暮らすようになってからまた肉体が変化したようだった。
「――ごめん、兄さん。どうしても外だと、兄さんのことをそう呼ばなくちゃいけなくて」
「わかってるよ。……相変わらず、お前には苦労を掛ける」
天笙様――本名は和晴という――は、私の実の兄だ。
元々祇官庁で働く巫の一人だった彼は、理由があってこの社に閉じ込められている。
「お前は大丈夫かい? 祇官庁の仕事はどうしても肉体仕事だから……本当に大変だろう」
「私は平気。特務一課は最近ちょっと荒れてるし、特務二課はまぁまぁって感じだけど……私がいるのはほら、補給部だから」
祇官庁は、神を鎮め奉るための役所だ。
いわゆる神職や陰陽師、呪術師などの家系の人間が極秘裏に集められ、禍を成す荒魂となった神を鎮めるのが仕事。
失敗すれば世界が滅ぶ危険だってあるようなとんでもない神様を相手にすることもあれば、祠が壊れて力を失った神のために修理をすることもある。
総じてエリート集団である特務一課は激務が過ぎるのだが、私が所属している特務三課の仕事は主に補給と運搬――大規模な神事の際に必要な木材を運んだり、現地の住民と話をつけたりするのが主な仕事だった。
特務一課という異能者を、人員の面からサポートするのが特務二課ならば、特務三課は物資の面でサポートするのが仕事。そして目の前にいる兄は、大学を出てスカウトを受けてからずっと特務一課でエースを張っていた。
「一課が荒れている……? それは大丈夫なのか……?」
「う、うん。特務等級「甲」の神が二柱顕現して、ちょっと……」
こっちは末端も末端なので詳しい話は伝わっていないが、特務一課の精鋭たちが負けることはほとんどない。
うまい具合に神をを宥めすかして神域にある宮へ鎮座いただくのが一番なので、きっと今回も彼らが何とかしてくれるだろう。
「……心配なのは兄さんの方だよ。どう? 体は大分……その、馴染んだのかな」
「ん……ここ数日発熱があったけど、もう治まっている。ただ、肉体の変化が著しいな……うまく力の加減ができない」
チッ、と低く舌打ちをした兄は、本当に素晴らしい巫だった。
系譜が途絶える寸前の神職の家系に生まれた兄は、祇官庁特務一課でめきめきとその頭角を現した。
かつて我が家の祖となった神の権能を限定的に引き出し、荒ぶる神を鎮める。
そこまで行くと最早巫というより異能の領域なのだが、祇官庁はそんな兄の突出した能力に目を付けた。
「お前も、長くここにいたら怪我をしてしまうかもしれない。体調は大丈夫だから、今日はもう戻れ」
「でも――兄さんのこと、放っておけない。それに……やっぱり相性がいいんだって、部長が言ってた」
兄の、深い藍色の瞳が大きく見開かれた。
絞り出した声は血が滲むほどに低く、ギリッ……と歯を食い縛る音が聞こえてくる。
「……クソ野郎ども」
祇官庁の仕事は、荒ぶる神を鎮めること。
だがその他に、もう一つ重要な使命が存在している。
それは、強い力を持ちながら、人間の制御が及ぶ神――いわば都合よく人々を救済する神を作り出すことだ。
兄のように強力な巫覡を依り代にして、信仰を失い力が落ちぶれた神を……いわば乗っ取ること。そのために、彼は名を奪われ、一人ぼっちでこんなところに閉じ込められていた。
「大丈夫、だから。っ……体、辛いんだよね?」
人工神霊として神に近しい力を無理矢理植え付けられた兄は、このところ体調が芳しくない。
人間の肉体で抑え込めない神の力を押さえつけるためには巫が必要だ。
「っ――それ、は」
「……御前、失礼いたします。天笙様――」
ぎゅっと眉を寄せた兄の、逞しい胸にそっと手を置いた。
……憧れていた。なんでもできて、とても優しくて、いつも私のことを守ってくくれた、大切な家族。
「どうか……わ、私の体を使って、お鎮まり、くださいませ……」
その『家族』のしがらみを、私は自ら打ち捨てたのだ。
誰よりも大切な兄を、ヒトではなく神に変えるため――ヒトとしての彼を殺すために、私は今日ここにやってきた。
● ● ●
「ッぅ゛、ぁ♡♡ぁ゛、ッ……♡」
――時間が、止まったみたいだった。
がっしりとした兄の腕に抱きしめられながら、身動きが取れないまましばらく。
ぐっぽり♡と膣内に突き立てられた大きすぎるおちんぽのせいで、私のおなかはぽこんと膨らんでしまっている。
「ッい……♡♡や、兄さ、ぁ♡♡う、うごい、て♡」
広い背中に爪を立て、何度も何度もそうねだった。
動いてほしい。ビクビクと震えて快感を得ようとするおまんこを思い切り突き上げて、いますぐめちゃくちゃにしてほしい。
御簾の内側に連れ込まれた私は、服を脱がされ兄の太い指で何度も膣穴をほぐされた。
二度か三度イかされ、ようやく彼の肉棒を咥えこめるようになったかと思ったら、兄さんはありえないほど大きく張りつめたおちんぽを私のナカに突き立て――そうして、動かなくなった。
いや、まるで動きがないわけじゃない。
最奥も最奥、おまんこの突き当たりのところを、にぢッ♡にぢッ♡♡としつこく刺激され続けている。
(けど、これっ……♡♡これだけじゃイけない、っ♡)
ぶっといおちんぽで串刺しにされているような状況で、ひたすら膣奥だけを甘く嬲られる。
重く甘美な痺れは兄が腰を動かすたびに生み出されていくのに、果てるには遠い。そんな快感を長時間与えられ続けて、私はもう限界寸前だった。
「兄さんっ♡♡ん、ぁ♡腕ほどい、てぇっ♡♡ん゛ァ♡♡ぁ゛、ッ~~~♡♡♡や、ぅっ♡し、しきゅーこー♡♡♡ずっとおちんぽの先でぐりぐり~~♡♡ってされて辛い♡♡んっ♡動いて♡おちんぽ動かしてぇっ……♡♡♡」
広い社の中に、自分の甲高い声がやけに響いている。
最初の打ちはそうして縋りついて泣くのも恥ずかしかったが、最早恥も外聞もどうでもよかった。
早くイきたい――明らかに強い雄の象徴で、私のメスの部分を思い切り突き上げてほしい。
熱い特濃精液で子宮を犯されるところまで思考を巡らせた私は、かろうじて動かせる場所を必死に揺さぶって彼のことを誘ってみた。
すると、大きな手のひらがようやく腰のあたりを撫でてきて、思わず安堵の息が漏れる。
「……【海樹】」
「っ、え……?」
いつも二人の時は名前で呼んでくれるのに、ふいに呼ばれたのは仕事用の仮名だった。
神に真名を知られるのは大変危険であるので、祇官庁の職員は本名とは違う名前をそれぞれいくつか持っている。
「に、ぃさ……?」
「俺のことを神にしたがったのはお前だろ? わざわざこんな風に、煽るような真似をして」
「ん゛ぉッ♡♡」
こちゅっ♡♡と軽く腰を動かされ、一度おまんこの奥を突き上げられただけなのに、さんざん焦らされた体は大げさに反応してしまう。
体が上に逃げないようにと私の腰をしっかり捕まえてきた兄さんは、そうして何度か軽く子宮口を突き上げてきた。
ちゅっ♡ちゅっ♡♡♡と亀頭がキスするように奥を突き上げてきて、その度に頭の中で小さく星が散る。
「んぁ♡ぁ゛、ぁんっ♡♡んッ♡♡」
「大切な、たった一人の、っ……家族だと思っていたのに!」
「ッふ、ぅううっ♡♡ゃ゛、ぁあっ♡」
絞り出すような声と共に、ばぢゅっ♡ばぢゅっ♡♡と突き上げが強くなる――逃げ場のない快楽を思い切り叩きつけられた私は、逞しい体にしがみついてその快感を受け止めることしかできなかった。
「ひ、ぃ゛ッ……♡あ、ぁあ、ぁっ♡♡や、ッん♡ぁ゛♡」
ぬ゛ぷッ♡♡ぬ゛ぷッ♡♡♡ぐぽ♡ぐぽ♡♡ずちずちずちっ♡♡どちゅっ♡♡どちゅんっ♡♡♡
徐々に激しさを増す抽送と共に、腰を掴む兄の力がどんどん強くなっていく。
――力が制御できないと言っていたから、もしかしたらこのまま殺されてしまうかもしれない。
(それ、なら――それでいい、や)
上ずった声を漏らしながら、そんな考えが頭をよぎった。
ここで殺されるならそれでもいい。大好きな兄の、この大きな手に縊り殺されるなら――きっと、最期としては上出来た。
「ッん♡に、ぃさんっ……♡♡♡ぁ゛、ッ♡♡ごめ、っ♡ごめん、ね――ァあっ♡♡」
「お前が、そう望んでいるなら――いいさ。神にだってなんだってなってやる。今すぐ、ヒトの肉体を捨てて異形に堕ちてもいい」
甘苦しい愉悦と共に終わりが訪れると思っていた私の耳に飛び込んできたのは、予想もしていなかったそんな言葉だ。
「その代わり、お前も誓え。……俺を化け物に変える代わりに、ここで俺の子を孕むと」
兄の爪が、カリッ♡と子宮の上を引っ掻いた。
穏やかな光を灯していた藍色の瞳が、獰猛にギラついて私の目を見つめている。
優しくて頼りになる兄さんの顔ではない。
そこにいるのは完全な上位存在――人間の手なんかに負えるはずがない、神としての威圧感に満ちた姿だった。
「ッ……ち、誓い、ます……♡♡」
ひゅ、と小さく喉が鳴って、震えた声が出た。
威圧感に押しつぶされそうになりながら頷くと、腰を抱く手にさらに力がこもる。
「誓います――に、兄さ、っ……天笙様、の精液で、っ……♡♡しっかり孕みます、から♡んッ♡♡♡だからお願い――おねがい、します♡♡♡」
全部全部、気持ちいいが塗り替えていく。
思い出も理性も、大切なことが全部目の前の快感にめちゃくちゃにされていくのに――それがなによりも幸せだった。
「兄さんのおちんぽで、っ♡♡妹まんこ孕ませて♡♡♡あっつい精液たくさんぶっかけて♡ママにしてください、っ――ん゛、ァあっ♡♡」
引きつった声が上がるのとほとんど同時に、ぐぽっ♡♡と最奥を突き上げられ、分厚い舌が咥内を満たしていく。
「ん゛、ぅ♡♡んぶ、っ♡♡♡ぉ゛ッ……♡♡」
ちゅぽ♡ちゅぽっ♡♡ぢゅるるっ♡ぢゅっ♡♡ぬちゅっ♡♡ちゅ♡
舌で口の中を思いっきりかき混ぜられたかと思うと、兄さんは甘ったるく腰を揺さぶっておまんこの中を軽く刺激してきた。
先ほどまでの亀頭を押し付けるだけの動きとも、最奥を思いっきり突くような動きとも違う。
優しく快感を乞う動きが愛しくて、泣きたくなった。
「ん、っ♡♡兄、さんっ……♡あ♡ぁ、ァんっ♡♡」
ぢゅぽ♡ぢゅぽ♡♡とおちんぽが蜜壺をかき混ぜる音に頭の中をぐずぐずにされて、肌と肌がぶつかる音と噎せかえるようなお互いの体温が溶け合っていく。
「そう――そうだ。孕め……そうしてずっと、ずっとここで――二人きりでいよう、な……?」
耳のすぐ横で囁かれ、お互い惹かれあうようにキスをする。
ぐぐ……♡と奥に突き立てられた肉杭からどぷどぷ♡と熱いものが静かに流し込まれる感覚を覚えながら、私と兄の世界は緩やかに閉じていった。