Pixivリクエストにてご依頼いただいた小説です。
死に戻った悪女が、前回の人生で自分を殺したはずの伯爵に溺愛されてトロトロにされちゃうお話
「君は美しい人だね、アデリーネ・ヴュルテンベルク」
毒を滴らせたように優しい声が、鼓膜に絡む。
私は心臓を鷲掴みにされたように荒い呼吸を繰り返して、体中に冷や汗をかいていた。……無理もないだろう。今、私は死の間際に立っている。
「でも残酷だ。君のせいで無辜の民がたくさん死んだよ――毒婦アデリーネ。王太子殿下の命により、僕が君を殺す」
「お、お待ちください……メルリオン伯爵。なんのことか、私にはさっぱり――」
「知らないというのかい? ガルダッツ鉱山の鉱毒流出事件……アレは君が懇意にしていたマイネン子爵が隠匿したものだろう? 知らなかったなんて言わせないよ。麗しきかな俗の聖女、大淫婦アデリーネ――さぁ、おしゃべりは終わりだ。僕はこの国のために君を殺せと命じられている」
すらりと剣を浮いたその人は、とても美しい男性だった。
十八歳の誕生日に父に命じられ、初めて男に抱かれた時から五年間。彼ほど美しい男性を私は知らないし、彼ほど冷徹な人間も知らない。
「さよなら、アデリーネ。もっと早く君と出会いたかったよ」
ゆらりと銀色の刀身が揺れたのと、焼けるような痛みが襲ってきたのはほとんど同時だった。
暗く――まるで世界にぽっかりと開いた穴に落ちていくような絶望感と鼓動が止まる感覚を覚えながら、私は後悔する。
もっと、もっと自由に生きたかった。
権力にすり寄ることしか頭にない父の傀儡になり、たくさんの男に抱かれてきた人生だ。二十三年、これほど短い生涯の中で、誰かを心から愛したこともなければ、愛されたこともない。
こんなに虚しいことがあるものか。こんなに悔しいことがあるものか。
父に歯向かうことがなかった私が悪いと言われればそれまでだ。後悔は尽きない。
「どうし、て……」
吐き出した息と一緒に、生臭い血が込みあがってくる。
もっと、もっとうまく立ち回ればよかった。そうしたらきっと――きっと。
誰かに愛されて幸せな人生を送る、そんな選択肢だってあっただろうに。
● ● ●
「お嬢様、アデリーネお嬢様! 朝ですよ、起きてくださいまし」
「……アリシア?」
水中から浮上するかのような感覚と一緒に、私の体にありとあらゆる感覚が戻ってくる。
今のは――夢、だったんだろうか。メルリオン伯爵――アルサンベルク公子レオノールに、私は殺されたはずだ。
「あれ……? アリシア、ちょっと若返ってない……?」
汗まみれで目を覚ました私は、起こしに来た侍女に向かって首を傾げた。
私付きの侍女であるアリシアの姿は、記憶にあるものよりも幾分か若い。
「なにを仰ってるんです。妙な夢でも見たのですか? しっかりなさいませお嬢様……お嬢様も今日で十八、成人を迎えられるのですから」
「は――じゅ、十八? 成人?」
アリシアの言葉に、私は目を何度か瞬かせた。
おかしい。なにかがおかしい。
私の年齢は二十三歳――中流貴族の娘として生まれて、結婚もせずに独身を貫いていた。
それなのに、今アリシアは私の年齢を十八歳と言わなかっただろうか。
「お嬢様、本当に大丈夫ですか? まさか、お加減が悪いんじゃ……」
「いえ……大丈夫よ。アリシア、髪を結ってもらってもいいかしら」
「えぇ、かしこまりました。……旦那様がお呼びですから、軽く食事を摂られたらお部屋へ向かってくださいましね」
アリシアの声をぼんやりと聞きながら、鏡の前で髪を結ってもらう。
柔らかい金色の髪に、大きくて紺碧の色をした瞳。運よく母にそっくりな顔立ちを手に入れた私はずいぶん恵まれていると思う。
「……やっぱり、若くなってる」
「え?」
「い、いいえ。なんでもないわ。そうね、今日は十八の誕生日だもの……」
私は――確かに、レオノールに殺されたはずだ。
冷たい刃が体を切り裂いた時の痛みを、途方もない恐怖を、私の心は覚えている。
けれどアリシアが嘘をついているとも思えないし、鏡に映った自分の顔は記憶の中のものよりも幾分か幼い。
となれば、考えられる原因は一つ。
――私は、もう一度五年前から人生をやり直している。
「お嬢様は本当に、年々亡き奥様に似てきておりますね。奥様もそれはお美しい方でしたが……」
「そう? ありがとう。きっとお母様も喜んでくださると思うわ」
神のお慈悲か、または運命のいたずらか。
驚きはしたけれど案外冷静でいられたのは、あの甘く毒を孕んだかのようなレオノールの言葉を覚えていたからだ。
私のせいで、無辜の民がたくさん死んだ。
前回の私は、選択を誤ったのだ。お父様の言いなりになって自分を傷つけ、失われることがなかったはずの命を失った。
(せっかく巡ってきたチャンス――今度は絶対に間違えるものですか)
髪を結い上げられ、綺麗に化粧を施される。
私の記憶が確かなら、この日私は父にあることを命じられるはずだ。
「さ、できましたよ。お食事はこちらにご用意してありますからね」
「ありがとう。軽く食べたらお父様のところに向かうわ」
私の生家――マズール子爵家は、うだつの上がらない中流貴族。
一応祖父が遺してくれた財産はあるけれど、父には商売の才覚も官吏としての才能もない。金にものを言わせて母と結婚したはいいけれど、あちこちに愛人を作っているという有様だ。
「……お父様、アデリーネです」
軽食を摂ってから父の部屋に向かうと、恰幅のいい父がにこやかに私のことを迎えてくれた。
「おぉっ、アデリーネ! まずは十八歳の誕生日おめでとう。これでお前も、立派な成人というわけだ」
遠い記憶の中にある父の言葉と、一言一句違わない。
前回の人生と同じ道を歩むとするなら――私はこの後、父にとある命令を下されるはずだ。
「そうですね。これからは王国の成人貴族として一層努力をしてまいります」
「そうかそうか。……実はな、アデリーネ。私の行っている事業のことで、お前に一つ相談があるんだが――」
ほら、きた。
記憶の通りだ。やっぱり私は、前回の人生と同じ道を再度歩んでいる。
「ご相談ですか?」
記憶の通りなら、ここで私は――父の事業のために、ある貴族に色仕掛けをしろと命じられるはずだ。
「そうだ。ガルラント伯爵がいるだろう? 彼と少し、事業の話をしてほしいんだ」
「私は、お父様の事業についてあまり明るくはありませんが……」
「あぁ、わかっているとも。お前はただ、夜会の後に伯爵と酒を飲んでくれればいい――その先になにか変化があれば、それを私に教えてくれさえすればいいだけだ」
つまり、伯爵に抱かれて事業の利益になるような情報を探ってこいというわけだ。
私は前回、この父の言葉を信じてそれを実行してしまった。ガルラント伯爵は五十歳を過ぎた男性で、特に処女を好むという好色な男だ。
そしてそこから、坂道を転げ落ちるかのようにたくさんの男に身を捧げてきた――全ては、父に言われるがまま。
「……かしこまりました、お父様」
薄く笑みを張りつけながら、私は誓う。
もう二度と間違えない。二度と――あんなに恐ろしい思いはごめんだ。
父の部屋を辞してから、私は一人過去の記憶を振り返った。いや、今の「アデリーネ」にとっては未来の記憶になるのか。
「確か――ガルラント伯爵が所有するレオモンド社で汚職が発覚して……王太子殿下に目を付けられるんだったっけ。それなら、早いところ対策をさせた方がウチにとっても……」
前にやったことは覚えている。なにかあった時のために、しっかりと日記帳にまで書いていたのだ。
そこから夜会の日まで、私はあらゆる資料を漁り、自分の身を守ることができるように研鑽を続けた。アリシアたち侍女には不思議がられたけれど、「お父様のお仕事の関係で話ができるように」と伝えると納得した辺り、彼女たちも私に下された命令のことは聞き及んでいたのだろう。
(前回の私は、自分の武器は自らの体だと思っていたわ。お母様譲りの金髪も、青い瞳も――ただ授けられたものだけを使って、学ぶことをしなかった。それが原因で……)
とにかく勉強を重ねた。元々何かを学ぶことは嫌いではなかったし、経済の仕組みを知るのは面白い。
あまりあれこれと学ぶと小賢しく見えるとお父様に注意をされたけれど、それでも私は勉強することを辞めず――なんと、ガルラント伯爵の前でその知識を披露し、見事自分の貞操を守り切ったのだ。
「アデリーネ、よくやった! お前がレオモンド社の業績低迷の原因を突き止めたと、ガルラント伯爵からお褒めの言葉をいただいたぞ! ウチの事業に、今までの倍額を出資してくださるそうだ……!」
お父様はわかりやすく喜んでいたし、これで自分の貞操が守られたのなら私だって嬉しい。
……そもそも、誰かと体を重ねるのはそこまで好きじゃない。
父の命令で様々な人と体を重ねていたせいで、俗の聖女とか、大淫婦とか呼ばれたりしていたけれど、むしろ私は不感症に近かった。
好きでもない男性に何度も抱かれ、奉仕を続け、きっと心が干からび、体の感覚が麻痺してしまったのだろう。
「次は――モロゾフ侯爵だな。この方は貴族院でも大きな権力を有している。……わかっているな、アデリーネ」
「……はい、お父様」
父に逆らうのは、きっと難しい。
貴族の子女は男性の庇護なしに生きていくのが難しいのだ。だから表向きは、父のいうことを聞いて過ごしていなければならない。
だけど、一度成功したことは二度三度だって成功したはずだ。学びは盾になり、力になる。
だから私は学び続けた。モロゾフ侯爵だってお父様と同じくらいの年だし、学び続ければいつか――いつか、お父様から見放されて、自由になることができると思ったから。
「――おや、君は」
「は……」
なのに、どうして。
「マズール子爵令嬢だよね? 確かこの前、ガルラント伯爵が経営している会社を立て直したとか……」
「あ、ぁぅ……」
どうして、私はこんなについていないんだろう。
神が与えてくれたチャンスが、この二度目の人生だとしたら――あまりにも、運がなさすぎる。
「あぁそうか、自己紹介がまだだったね。僕はレオノール。レオノール・フォン・サルヴァトール――アルサンベルク公の次男で、普段はメルリオン伯爵って呼ばれてる」
よろしく、と気安く差しだされた右手を取るかどうかを、激しく迷った。
いや、違う。それ以前の問題だ。
「あ、の……アデリーネ、です。アデリーネ・ヴュルテンベルク……」
喉が締め付けられる。視界が歪む。息ができなくて胸が苦しい。
次期国王として手腕を振るう王太子殿下の腹心――私を殺したレオノールが、まさかこの夜会に来ていただなんて。
「よろしく、アデリーネ。……どうしたの? なんだか顔色が悪いみたいだけど……お酒でも飲んだのかな」
「い、いいえ……あの、あまりに高貴な方とお会いして、緊張してしまって」
「高貴というのは、陛下や王太子殿下に対して使う言葉だよ。僕はあくまで、あの方たちの臣民だ。……言葉に気を付けるといい、アデリーネ。君のように聡い女性をねたむ人間はこの国に沢山いる……誤解の芽は、摘むよりも先に芽吹かないすることの方が大切だよ」
鬱金色の瞳を軽く細めたレオノールに、思わず体がぶるっと震えた。
冷たく見下ろしてくる彼の表情を、どうやったって思いだしてしまう。……彼に殺された時の記憶を思い出して、体が震えた。
「……き、肝に銘じます。ご忠告、ありがとうございます……メルリオン伯爵」
「いやだな、ここで知り合ったからには僕らはもう友人だ。どうかレオノールって呼んで――あぁ、長いならレオでもいいよ。兄も父も僕のことをそう呼ぶし」
しがない子爵の娘が、どうやったら公爵家の次男を愛称で呼ぶことができるんだ。
彼の実家であるアルサンベルク公爵家はこの国でも一番の大貴族――父君のアルサンベルク公は貴族院の終身議員で、名誉議長も務めている。更に彼の兄、リッテンシュタイン侯爵は貴族の不正を取り締まる監察官だ。
王国の牙、彼らの前で不正を行えば必ず断罪される。立場の貴賎も、例外もない。
「ぁ――レオノール、様。いくら友人といえど、家族以外の男性を愛称で呼ぶようなふしだらな真似はするなと、父に躾けられております」
「ふぅん……父、ねぇ?」
じっとこちらを見つめてくる視線からどうにかして逃げたくて、息をひそめる小動物のようにその時を待つ。
早々に私から興味を失ってくれればよかったものの、レオノールはじっとこちらを見つめたまま動こうとしない。
「どうにも挙動不審だな。なにか僕に隠し事でもあるのかい?」
「そのようなことは……ただ、本当に緊張しているだけで――」
「本当に? ほら、兄が監察官をしていると、時々僕に対しても君みたいな態度をとる人間がいるんだ。そういう奴って、大体は後ろ暗いことをしてる」
柔らかく、鼓膜にまとわりつく声。
私が最期に聞いた声と同じ――そう思った瞬間、体の震えが止まらなくなる。
(違う。今は違う……彼に罪を明かされるようなことは、何一つしてない。なのに――)
後ろ暗いことなんて、一つもない。
父に命じられたことを知恵で乗り切ることができるよう、今まで努力を積み重ねてきたはずだ。
それなのに、生物的な恐怖が体を支配して動けなくなってしまう。
「……やっぱり具合が悪いのかな? そこの君、どこか空いている部屋はないかい? マズール子爵令嬢の顔色が悪い……少し休ませてあげたいんだけど」
表向きは、具合の悪くなった令嬢を心配する優しい伯爵様――そう見えているんだろう。
だけど肩に回された彼の手はしっかりと力が込められており、言外に「逃げるな」と命じられているようだった。
「は……ではこちらへ。医師をお呼びしましょうか」
「いや、僕が見ているよ。これでも多少医学の心得がある……ありがとう、君は下がって」
近くの給仕にチップを握らせた彼は、私を近くの部屋まで運ぶとそっと扉を閉めた。
声が出せないほどに震えた私は、されるがままになってベッドの上に転がされてしまう。
「さて――尋問といこうか、アデリーネ」
「じ、尋問など……私は、なにも悪いことなんてしていません……!」
「どうかな。君に覚えがなくても、君の父君は……割と悪い噂を聞くことが多くてね。なにか知らないかな?」
その言葉にも、ゆっくりと首を振る。
「父の事業のことは、詳しく教えられていません。……ですので、私に聞いたところで――ッく……!」
「本当かな? たとえば今日も――モロゾフ侯爵に会いに来たんじゃないのかい? 君のように若く美しい女性にベッドでお願いされたら、彼のように好色な男は大切なことをぺらぺらと喋ってしまうかもしれない」
鬱金色の瞳が皮肉っぽく歪むのと同時に、胸がとても苦しくなった。
今回の人生でも、私は彼に殺されてしまうんだろうか。
これだけ努力をしたのに。自分を守ろうと、たくさん足掻いてきたのに。
「やめ――ひ、くっ……」
「もしかしたら、誰かの暗殺を目論んでいるかもしれないよね。褥の中なら誰だって無防備だし――こういうところに、ナイフを隠していたり、口の中に毒薬を仕込んでいたり……」
すり、と、彼の手が太腿を這う。
そんなところに武器を隠して歩き回れるほど、私は器用でもなければ鍛えてもいない。
「やめ……ん、んっ♡」
ぷちゅっ♡と音を立てて唇を奪われたのは、その時だった。
彼の長い舌がずろぉ……♡と歯列をなぞり、奥歯を確かめるように擦り上げていく。
「ん♡ん゛ぉ♡む゛ぅぅうっ♡♡♡」
息が苦しい――それに、舌が熱くて頭の奥が痺れてくる……♡
前回の人生を含めて、私が今まで感じたことがないような感覚が頭をもたげてきた。
「んぅ♡ふっ……♡♡んぢゅ♡ぢゅるっ♡」
ちゅぷちゅぷ♡と水音を立てながら口の中を攪拌されて、なぜか体から力が抜けていった。
キスはただ、口の中を舐められる気持ちの悪い行為だと思っていた。だけど、レオノールのそれはなにかが違う。
「ん……口の中に毒を隠してるってわけじゃなさそうだ」
「ぷ、ぁ……♡はっ…………♡♡♡ぁふっ♡」
長いくちづけが終わる頃には、体がすっかり弛緩しきって動けなくなってしまう。
今までこんなこと――キスだけで、感じてしまう事なんて一度もなかったのに。
「じゃあやっぱり、こっちかな?」
「や、いやぁっ……! やめて――ゆ、許してください……! お願い、レオノール様……」
艶めかしい手つきで腰と太腿に触れられて、体がぴくんっ♡と跳ねる。
嫌なのに――触られたくないのに、彼の熱い指先が肌の上を這うだけで体が反応してしまう。
「君に拒否権はないんだよ、可哀想なアデリーネ。僕に目をつけられてしまったのが、君の運の尽きだ」
冷酷に笑うレオノールは、すりすりと私の内腿を撫でて首筋に吸い付いてきた。
チリッとした痛みすらもうっすらとした快楽に置換される――本当に、私の体はどうしてしまったんだろう。
「や、だぁ……おねが、い……レオ、んんぅっ♡」
ちゅっ♡ちゅぷっ♡♡ぢゅるるっ……♡ちゅぱっ♡ちゅううぅぅっ♡♡♡
私の言葉を封じるように、レオノールが深いくちづけを与えてくる。
舌を絡められ、頬の内側をねっとりと舐め上げられながらしっかりと腰を捕まえられる――下腹部がジリジリと焦れる感覚に、どんどん恐怖と期待がごちゃ混ぜになっていくのがわかった。
「んぁ――……♡」
「キスだけでこんなトロ顔……可愛いね、アデリーネ。怖がって泣きそうな顔も、とっても可愛い……僕は今まで、誰かを意図的に傷つけるような外道なんかじゃないと思っていたんだけど」
長いくちづけが終わると、レオノールは嗜虐的な笑みを浮かべて私の頬をするりと撫でた。
「ん、ぅ♡」
それだけでも私の体は感じてしまって、腰が震えてしまう。
「意図的に男を誘う表情をしているのかな――件のガルラント伯爵にも、こうして劣情を煽っていたのかなぁ」
ゆっくりと、私の体の形を確かめるような指の動きに、恐怖が込み上げてくる。
この手が握っていた剣に、私の命は奪われた。それなのに、どうしようもないくらいに――触れられて、欲情している自分がいる。
「ち、違います……! やめて――あなたのように立派な人が、こんなこと……」
「だから、尋問だよ。君の目的や、隠していることを教えてくれたらやめてあげる……君の父君は、なにを考えているんだろうね?」
「なにも、知りません……!」
事実、この段階で父はただ力のある貴族にすり寄りたいだけだ。
彼が野心を増大させていくのはここから先の話――でも、未来のことを今ここで言ったところで信じてもらえるわけがない。
完全に八方塞がりの状況に陥った私を見下ろしながら、レオノールは唇に薄い笑みを浮かべた。
「強情だね。じゃあ僕も、君に少しだけひどいことをするよ」
「ぇ――あ、やぁッ……!」
ドレスの裾を大きくめくり上げられ、素足があらわになる。
この国で未婚の女性が、夫以外の男性に足を見せるのはタブー視されている――それを、彼はいとも簡単に打ち破ってきたのだ。
「体に聞いてみたほうが早いかな……ほら、もう濡れてきてる。キスだけで濡れるって、いやらしい体してるねぇ」
「やだ……い、やぁ……待って――触らないでぇ……」
なんとかして彼と距離を取ろうとしても、足腰に力が入らない。
さっきのキスでくたくたに蕩けた私の体は、それどころかとろりとした熱を帯びて彼の指先を待ちわびてしまっている。
「あのね、今更処女みたいな反応しなくていいよ?」
「ち、がっ……は、初めてなんです……! 今回は――誰に、もっ……」
小刻みに震えながら、許しを請う私の姿はどれだけ哀れだろう。
だけどもう、恥も外聞も気にしていられない。下手をすれば彼に殺されてしまうし、下手をしなくてもここから先に待ち受けている未来は絶望的だ。
「今回? まぁ――君が言っていることって、僕がこれから確かめればすぐにわかることだから……ほら、啼いてごらん。うまく僕のことを興奮させられたら、逃がしてあげるよ」
悪魔のようなそのささやきにも、私は縋るしかない。
この状況から逃げ出せるならなんでもいい。殺されるか犯されるかの二択以外を選べるなら、もうなんだってよかった。
「ぁ、あっ♡や♡ンぁ♡♡」
レオノールの指が、下着の上から淫裂をなぞり始める。
前回の人生では、どれだけ触れられても得ることができなかった快感が、まるで稲妻のように体を駆け抜けていった。
「や、めぇっ♡♡♡やだ♡ぁ゛♡あっ♡♡♡だめ♡やぁっ♡♡♡」
聞くに堪えない上ずった声が唇からこぼれ出て、生理的な涙で目の前がぼやけた。
自分を殺したはずの男に触れられて感じているなんて、いつから私の体はこんなに浅ましくなってしまったのだろう。
「やだやだ言いながら、どんどん濡れていってるよ? ほら……触られただけで気持ちいいね? 下着の上からなぞられただけでおまんこぐちょぐちょにして、これで処女は無理がないかなぁ」
ぬち♡ぬちゅっ♡♡ずちっずちっずちっ♡♡
いやらしい音を立てながら下着を擦られ、恥ずかしさと情けなさで息すらできなくなってしまう。
「はっ♡は♡♡♡やだ♡♡ゆ、ゆるして♡♡ッは♡ぁう♡♡♡」
「泣かないでよ。まだ痛いこと、なにもしてないでしょ……? 可愛い可愛いアデリーネ。ほーら、下着なんてもういらないくらい濡れて……」
ずちっ♡と水っぽい音を立てて下着の隙間から指を突き立てられる。
ぐずぐずに蕩けたそこは、何の苦労もなく彼の長い中指を呑み込んでしまった。
「ッぉ゛……♡♡♡」
「ほら、全部脱いじゃおうね……ん……思ってた通り、やっぱり綺麗だよ。アデリーネ」
腰で止まっている下着の紐を解かれ、ドレスも脱がされた私は、震えたまま彼の前に全裸を晒すことになってしまった。
「胸も――案外着やせするんだね。とっても柔らかそうだ」
「ッひ♡♡♡やら、ぁっ♡見ないで♡♡こんな――♡」
「んー、可愛いと思うよ? でも女の子は恥ずかしいのかな……恥ずかしがり屋の陥没乳首♡」
コンプレックスを指摘されて、余計に羞恥心が大きくなる。
前回の人生では、なんとか克服をした――それも、とても人には言えないようなことを繰り返してなんとか成功したのだ。
乳暈に埋められた乳首は敏感で、必要以上に刺激を感じ取ってしまう。だから――前回は自分で、ものすごく恥ずかしい思いをしながらなんとか治したのに。
他の男性に触れられて感じることがなくても、そこだけは軽く感覚があった。今の状態で彼に触れられたら、本当におかしくなってしまう。
「恥ずかしいなら、僕が治すの手伝ってあげる……んっ……♡」
ぢうぅっ♡と、彼が前触れもなしに私の胸に吸い付いてきたのはその時だった。
「ぁ゛、ひっ♡♡♡」
突然隠れた乳首を吸い上げられ、舌でくにくにっ♡と掘り起こされる。
それだけで頭の中がバチバチと火花を立てるのに、あろうことかレオノールはおまんこに突き立てたままだった指先も軽く動かし始めた。
「ん゛ゃ♡あ♡らめぇ♡♡♡一緒に、っ♡乳首とおまんこ一緒に触らないれぇ♡は、ひぃっ♡♡♡ちくびらめ♡舌でくにくにしないで♡♡♡ん゛ぁ♡ァっ♡♡♡ゆるして♡それ♡それらめなの♡♡」
「ん、やっぱりここが感じるんだ……じゃあいっぱい触ってあげるよ。だから、ね? もっといっぱい喘いで――君の声聞いてたら、どんどん楽しくなってきちゃった……♡」
空恐ろしいことを言いながら、レオノールはきつく乳首に吸い付き、指先を動かしてくる。
「ッひ♡ひぁぁ゛っ♡♡♡ぁ゛っ♡あ゛♡♡♡ちくびだめらって♡♡♡い、ッ♡♡だめだめだめぇ♡♡♡や、ぁ゛~~~~~♡♡♡」
ぢうっ♡ぢゅっ♡♡ぢゅぱっ♡ぢゅぱっ♡ぢゅぱっ♡ちゅ、ぽんっ♡♡♡
「あ゛♡や♡♡♡ゆるして♡だめなのぉ♡♡♡乳首♡乳首吸うのやめて、ぇ゛♡♡♡」
どれだけ懇願しても、レオノールは乳首への責めを止めてはくれなかった。
敏感すぎる陥没乳首をぢゅぱぢゅぱと吸われて、おまんこからはおびただしい量の愛蜜が溢れ出てくる。
「ぁ♡あっ♡あひっ♡♡♡たしゅっ♡たすけて♡♡♡やぁ♡イっちゃう♡♡♡こんなっ……乳首だけでイきたくないよぉ♡♡♡」
「んぁ――まんこの締めつけやば……ほら、こっちは顔を出してくれた。まだだよ……まだもう片方を、可愛がってあげていないから――」
「だ、だめ……お願い、です……それだけは――お願い……」
舌なめずりをするレオノールに懇願すると、彼はこてんと首を傾げた。
「じゃあ、その代わりに君は何をしてくれるの? こんな楽しみを奪われるんだから、君からなにか対価を提示しないと」
「な、なんでもします……だから、もう、ち……乳首、吸わないでください……」
なんで――こんなに惨めで、恥ずかしいのに。
どうしてお腹がきゅんきゅんしてるんだろう。なんで、こんなに気持ちがいいんだろう。
わかってる。きっとレオノールに体を弄られたせいだ。今の私の体は、前回みたいにボロボロになってるわけじゃない。だから、つい生理的な反応として感じてしまうだけ。
「なんでも、ね……じゃあ、吸うのはやめてあげるよ。その代わり――ちゃんとこっちを気持ちよくして、ね?」
「へ……? っ……♡♡♡」
ぞろ……と彼が取り出したのは、自らのペニスだった。
それも、既に限界まで勃起した赤黒くて大きな――およそ規格外と呼べる大きさと太さを誇っている。
「む、むり……そんな、の……♡そんなの、挿入れられたら――♡♡♡」
「目元蕩けさせながらなに言ってるの? ほら、君のおまんこだって物欲しそうにヒクついてる」
ガチガチに反り立ったおちんぽが、ずりっ♡ずりっ♡♡と割れ目をなぞり上げてきた。
「あ゛♡ぁひっ♡♡あ、つぅっ……♡♡♡ん゛ぉ♡お゛っ……♡♡」
おちんぽ、すっごくあつい♡♡
こんなの知らない――こんな、男の人の体がこんなに気持ちいいなんて……♡♡♡
「んっ、く――わかるかな? アデリーネのおまんこが、ちんぽ欲しがってヒクヒクしてるの……」
「ちが――ゆ、許して♡ゆるしてくだしゃ……♡あ゛♡ぁ、はぁっ♡♡♡」
「だーめ♡」
みぢっ♡ぎちちっ♡ぬぷぅっ……♡♡♡ずっ♡ずちゅっ♡ずぬ゛ぅっ♡♡♡
「あ゛♡♡♡」
「は、きっつ……え、本当に処女だったんだ……今、処女膜破っちゃったね……♡」
ぶち、と体の中でなにかが貫かれる感覚は、確かにあった。
だけど、あの痛みがやってこない。破瓜の瞬間に訪れる忌々しい痛み――それどころか、純潔を失ったばかりの私の体は歓喜に震え、膣奥を穿たれたその一撃だけでイってしまった。
「あれ、イったの? 初めてなのに挿入だけでイっちゃった……ははっ! すごいな――最高だよアデリーネ」
「ち、が♡ぁ゛ふっ♡や♡やぁっ♡あんっ♡♡」
恐いのに、逃げたいのに、わたしのおまんこはきゅうぅぅっ♡♡ときつくおちんぽを締め付けてしまう。
それに気を良くしたレオノールは、力強いピストンで何度も何度もおまんこを抉り、子宮口をノックしてきた。
「違うんだったら、なんで君のおまんこはこんなにギチギチって僕のちんぽ締め付けてるのかなぁ?」
ぬ゛~~~♡どちゅっ♡♡♡ぬ゛~~~♡どちゅっ♡♡♡
深い場所をたっぷりと突き上げられ、媚肉がおちんぽに絡みついているのがよくわかる。
力強く奥を穿たれることで、サイズばかり大きな胸もぷるんっ♡ぷるんっ♡♡と上下に大きく弾んだ。
「ぁ゛♡奥らめぇ♡♡♡ッひ♡そこ♡そこ突かれたらダメになっちゃう♡♡♡許して♡ゆるしてくらひゃ♡お゛っ♡♡♡」
どちゅんっ♡どちゅんっ♡どちゅんっ♡♡♡ずぬぅ~~~~♡ごちゅっ♡♡♡
「ほ、お゛っ♡♡♡お゛♡おっ♡♡♡奥突かないれぇ♡♡ごめんなひゃ♡ごめ♡お゛っ♡♡お゛ほっ♡♡♡」
「許してあげない……僕のこと、こんな気持ちにさせたのは君が初めてだからね。こんな風に――僕を私情で動かした責任、ちゃんととってよ♡」
がしぃっ♡とおっぱいを鷲掴みにしたレオノールが、その尖端にぢゅっとくちづける。
埋没したままだったもう片方の乳首も吸いだされながら容赦なくピストンを繰り返されて、私の頭の中は快楽で真っ白く塗りつぶされてしまった。
「やあぁっ♡♡♡だめ♡ゆるして♡♡♡おまんことけるぅ♡♡♡ぁ゛えっ♡ぁ゛っ♡♡おっ♡おっぱいとおまんこ♡♡いっしょにいじっちゃらめ♡♡♡お願い♡もっ♡お゛♡♡イくぅ♡イく♡イくからゆるしてぇ♡♡♡あぁっ♡ぁ゛♡ッひぉ゛♡♡♡」
ちゅぱっ♡ちゅっ♡ぢゅるるるっ♡♡♡
ぱんぱんぱんっ♡♡どちゅっ♡ぢゅこぢゅこっ♡♡ぬ゛ごっ♡ぬ゛ごっ♡ぬ゛ごっ♡♡
イっても、イっても、快楽はとめどない。
終わりがみえない絶頂と喜悦の波に、いつしか私の体は屈服してしまっていた。
「すごい――こんな、女性を抱いてこんなに気持ちよくなったのは、はじめてだよ……ッ♡アデリーネ♡奥コンコンノックされるの好きだねぇ♡♡」
「は、ひぃっ♡♡♡」
ずこっ♡ずこっ♡とおちんぽを突き立てられて、腰が揺れる。
もうなにも考えられなくなって、ひたすらおちんぽを受け止めるだけ――くったりとした私の体を抱きしめながら、彼はくりくりと勃ち上がった乳首を指で捏ねまわした。
「うんうん、敏感勃起乳首弄られながら、奥トントン♡ってされただけで、おまんこきゅうきゅうさせて――んはっ♡僕の精液欲しがってるのが、よくわかるよ」
「せ、えき……?」
だめ――それだけは、絶対にだめ。
だめ、なのに……ずっと、おまんこのキュンキュン止まらない……♡
「またナカ締まった♡いいよ、一番奥にいっぱい出してあげる……でも一個だけ、条件がある」
「な、にぃ……は、はやくして♡も、お腹あつ……♡♡」
「これから、僕は君のおまんこをガン突きして膣内射精してあげる。その時、いっぱい僕のこと好きって言って?」
一もにもなく、私は頷いた。
早く解放してほしい――じゃないと、気持ちよすぎて本当におかしくなってしまいそうだ。
「じゃあ、言って」
「……す、き……好き♡ぁ♡すき♡すきで、すぅ♡♡♡」
愛を囁く演技をするのは、これが初めてじゃない。
だけど、どうしてかおまんこがずっと疼いて――突き上げられるたび、イきそうになるたびに、その言葉を体に刻み込まれている気さえしてくる。
「あっ♡あ♡ゆるして♡♡♡ッひ♡すき♡好きらからぁ♡♡♡」
「じゃあ質問――アデリーネは誰のことが好きなのかな?」
「レオ♡レオノールのことがっ♡はぅっ♡♡すき♡すきなの♡♡♡は、はやくイってぇ♡♡♡」
「は、ははっ……なんだこれ、最高――うん、いいよ♡アデリーネのおまんこにたっぷり種付けしてあげる♡♡」
ひゅ、と喉が鳴ったけれど、もう手遅れだ。
ずこずこずこっ♡♡と激しいピストンが繰り返され、おちんぽが射精の準備を始めてズンッと質量を増した気がした。
「ぁ゛♡らめ♡♡♡許して♡ゆるしてぇ♡♡すき♡すき、だからぁ――」
「好きだったら、受け止めてくれるよね。アデリーネ♡」
ぼびゅっ♡ごっぷぅっ♡♡♡ぶびゅるるるっ♡ごぷっ♡♡♡
ぅ、あ――♡出されてる♡レオノールの精液、お腹にいっぱい……♡♡
「だ、めぇえっ♡♡♡こんなのっ♡こんなの我慢できなくてイっちゃう♡ん゛ぁ♡ぉ゛♡イぐ♡イ、ひぁ♡♡♡せーえきびゅっびゅっってされて♡中出しアクメしちゃうのぉ♡♡♡」
精液をたっぷりと吐きだしたおちんぽが引き抜かれるのにも、浅ましい私のおまんこはきゅんきゅんっ♡と反応してしまう。
深すぎるアクメに体を弛緩させた私は、そのままぐったりと寝台に四肢を投げ出した。
「ふっ♡ふ、ひぃっ……♡♡」
「あーあ、いっぱいイっちゃったね……あんまり謝るから、なにか後ろ暗いことでもあるのかと思ったけど……気持ちよすぎて怖くなっちゃったんだ。かーわいい♡」
ちゅっと唇にキスを落とされてから、まだ熱の余韻が残る下腹部をゆっくりと撫でられる。
たったそれだけ――それだけの刺激なのに、イッたばかりの敏感な体は微弱な快楽を生み出してしまう。
(だめ――こんな、こんなの……♡)
こんなのを覚えこませられたら、また前回の人生の二の舞になる。
なんとかしなくちゃいけない――私の意志とは関係なく落ちてくる瞼にまたキスをされて、その日私は眠りの淵へと引きずり込まれたのだった。
● ● ●
「先日のパーティだが――お前、途中で行方不明になったそうだな」
「も、申し訳ありません。お父様……その、メルリオン伯爵閣下とお茶をしていて、時間を忘れておりました」
結局、この前はどうやって屋敷に帰ってきたのか覚えていない。
目が覚めたら屋敷の自分の部屋で、あれは悪い夢だったんじゃないかと思ってしまったほどだ。
でも、体に残った倦怠感があの出来事が現実だと教えてくれる。
アリシアの言葉では、酔いつぶれた私をある貴族の召使いが運んできてくれたのだとか。
「なに、メルリオン伯爵だと?」
さっそく私を叱責しようと待ち構えていたお父様だったけれど、メルリオン伯爵の名前を出した途端に目の色が変わった。
彼はまだ若いが、将来有望な貴族として有名だ。恐らく、父もそのことを知っているのだろう。
「なんだ――お前、そういうことはちゃんと報告しなさい。そうかそうか……彼は確か、アルサンベルク公爵の次男だったはず」
ニヤニヤとした笑みを浮かべる父に、嫌な予感を覚える。
「あ、あの……お父様? 伯爵様とは少し、本当に少しだけお話をしただけで――」
「それでも、顔と名前は覚えてもらったんだろう? お前は母親譲りで美しいからな――よし、アデリーネ。目的を変えよう……お前は今度の夜会に出て、メルリオン伯爵を誘惑するのだ」
「は――ま、待ってください! それは……その」
「相手は公爵家の人間だぞ! お前が気に入られて、もし正妻、いや愛人でもいい! あの家に迎えられたとなれば……ゆくゆくは王族との繋がりだってできるはずだ!」
興奮気味の父には、私がなにを言っても無駄だった。
数日後に行われる夜会にはレオノールが参加することが決まっているから、その日は家に帰ってくるな――そう命じられ、無駄に露出度の高いドレスまで用意されてしまった。
「……どうしよう。当初の予定じゃ、こんなことには……」
用意されていたのは、胸元がぱっくりと開いた深緑のドレスだった。
裾から腿の辺りまでは深くスリットが入っており、間違っても貴族の子女が着るようなものではない。
夜会まではなんとかして父に心変わりを指せようとしたけれど、これも失敗だ。相手がレオノールである以上、これまでのように努力や勉強で状況がどうにかなるとは思えない。
(お腹……ずっと、熱いままだ……)
純潔を奪われたことは、もうあきらめがついている。
二度目の人生だ。どうせ一度目だって大切にはしていなかったのだから、時が経てば忘れることだってできるかもしれない。
でも、体に刻み込まれた熱は、いやというほどに教え込まれた快楽は、なかなか消えてはくれなかった。その状況でレオノールと再び言葉を交わしたら、なにか取り返しのつかないことになってしまうんじゃないか――そんな予感が、ふと去来する。
(あんなの……今まで一度だって、あんな風に感じたことがなかったのに。よりによって、レオノールに……)
我を失うほどの、壮絶な快楽。
思い出すだけで足の間が潤んでくるくらい、あの夜の出来事は私にとって大きな衝撃をもたらした。
「……なんとか、レオノールから逃げられれば――……」
半ば祈りのような言葉を呟いて、私は命じられたとおりに夜会に向かう。
――そんなことができるはずないと、頭のどこかではわかっているはずなのに。
「……で、なんかこの前見た時よりもずっと大人びた格好をしてるけど……どういうことかな、アデリーネ?」
そしてその祈りは、一瞬で砕けた。
いや、もうわかりきっていたことだ。どうせ逃げられない。というより、多分この国に住んでてアルサンベルク公爵家の人間から逃げることは不可能だ。
「レ、レオノール様」
「君の金髪によく似あう美しいドレスだね、アデリーネ。この前の青いものよりずっと似合っているよ……でも、少し肌を出しすぎだ。それじゃあ見知らぬ男を誘惑していると思われても仕方がないんじゃないかな?」
上質なワインを傾けながら、夜会で私を見つけたレオノールはにこやかに挨拶をしてきた。
だが、その目は一切笑っていない。
生物的な恐怖を感じた私は一歩後ずさったが、それと同じだけ――いや、それ以上に彼が距離を詰めてくる。
「……レオ、っ」
「あれだけ体に教え込んだのに、まだ君は他の男を漁るつもりかい? それとも……アレじゃ足りなかった?」
「ッ……♡」
艶を含んだ声で囁かれて、体がぞくぅっ……♡と震えてしまう。
すると、彼は私の肩をしっかりと抱き、会場の隅へと連れていく。
この前は柔らかく笑みの形を描いていた唇を引き結び、硬い表情でわたしのことを見下ろすレオノールに、背筋が震えた。
「な、なにを――」
「それは僕が聞きたいな。……アデリーネ、こんな場所にこんな格好で来るなんて、なにを考えているんだ?」
「それは……お、お父様の命令で」
まさか、あなたを誘惑しに来ましたなんて言えない。
俯く私を冷ややかに見下ろしながら、レオノールは深く息を吐いた。心底呆れているような――悲しんでいるような、そんな吐息。
「……そう。そういうことなんだ――なんだ。この前はひどくしすぎたかなって、少し気にしてたんだけど……君たちがそういうつもりなら、僕だってもう遠慮はしないよ」
「え……ッんむっ♡」
不意に、顎を取られて唇を奪われる。
壁際に体を押し付けられたかと思うと、彼の膝がぐりぐりっ♡と足の間を刺激された。思わず力が抜けたところを、彼の腕が抱き留める。
「好きって、言ってくれたじゃないか」
「あれ、は――あなたが、そう言えって……」
「あぁ、そうだ。そうだったね。……好きなのは僕だけだったんだ。……本当に、うんざりするよ」
自嘲するような笑みを浮かべたレオノールは、今度は私の手を強く握って会場を出た。
「ま、待って! 一体どこに――」
「お仕置きだよ。そんなにいやらしい格好で男を誘い込もうとした君に、僕が罰を下してあげる」
そう言うと、彼は開いていた一室に私のことを連れ込み、そのまま寝台へと押し倒してきた。
この前とは違う――給仕にチップを払って部屋を空けてもらったわけではないので、誰かがここにやってくる可能性も考えられた。
「やめ――だ、誰かきたら……」
「誰も来ないよ。こんなところ……まぁ、考えられるとしたら、僕と同じ目的を持った人とか? でも大丈夫。僕が追い払ってあげる……君の可愛いイキ顔を、他の男なんかに見せたりしないからね」
クスクスと笑いながら私のことを押し倒すレオノールは、途端にすっと笑みを消した。その表情は私を――前回の私を殺した時と同じだ。
あの痛みを、絶望を思い出して、抵抗する指先から力が抜ける。
「そう……いい子にしていれば、痛いことなんてなんにもしないからね。気持ちよくしてあげる――今度は、自分から中出しをおねだりできるようになろうね、アデリーネ」
ビリッ……と嫌な音がきこえて、ドレスの胸元が無惨にも破かれる。
一瞬血の気が引いたような感覚に陥ったが、その感覚は思い切り乳房を鷲掴みされたことで霧散した。
「ッひ……♡」
「やっぱりアデリーネのおっぱいは柔らかいね。とっても大きくて乳首も敏感だし――って、まだ治ってなかったんだ、コレ」
ツン、と陥没した乳輪の中央をつつかれて、体が跳ね上がる。
「慎ましいね……ほら、出すの手伝ってあげる」
「や、ゃあっ♡ぁ゛♡♡ンぁあっ♡」
こりゅっ♡こりこりっ♡♡かりっ♡♡
爪の先で両方の胸の先端をコリコリと弄られて、体がぞわぞわと震えだす。
敏感で弱い場所を同時に刺激されて、また媚びたような声が唇からこぼれ落ちてしまった。
「ほらほら♡出ておいで――」
「や、みぇっ♡♡♡ひ、ィんっ♡あ゛♡乳首カリカリしない、でぇっ……♡♡♡」
埋没した乳首が、刺激を受けて勃起し始める――それをすかさず吸いだしたレオノールの動きに翻弄されて、私も腰が動いてしまう。
「は♡ひぃっ♡ひンっ♡♡ん゛っ♡♡♡」
「この前よりすぐ出てきちゃったね――アデリーネの体は、ちゃんと気持ちいいのを覚えてるんだ。えらいえらい」
悪戯っぽい口調でそんなことを言われて、恥ずかしさと悔しさで頭の中がいっぱいになる。
だけど、一度覚えこまされた快楽に抗うのは難しかった。
性感帯をたっぷりと愛撫された私は、力なくベッドの上に横たわり、荒い呼吸を繰り返すことしかできない。
「君が悪いんだよ。こんな、娼婦のような姿を他の男に見せるだなんて」
「しょ、娼婦? そんな――いくらメルリオン伯爵といえど、言っていいことと悪いことが……ッくひっ♡」
「乳首つねられてよがっちゃうくらいいやらしい女の子が、何言ってるの? ほら……おまんこももうぐっちょぐちょ。下着も随分セクシーなのをつけてるね」
ドレスの裾もたくし上げられ、身にまとった下着をつぅっ……と指が這う。
用意された下着は布の面積がとても小さく、大切なところをギリギリ隠しているだけのものだ。
「もうここ、濡れてきてる……わかるかな? 下着取っちゃうよ?」
そう言って、レオノールはずるっとショーツを引き下ろし、それを床に放り投げた。
すっかり腰が抜けてしまった私は呆然とするしかなかったが、やがて蜜を滴らせた花弁に生温かい舌先が触れた。
「や、あぁっ♡なん、ッ♡ひ♡やめて――そんなっ♡そんなところ舐めないでぇ♡♡♡」
ちゅぷっ……♡ぢゅぷっ♡♡ぢゅっ♡ちゅぱっ♡ちゅぱっ♡♡
少し尖った舌先が、割れ目を丁寧になぞってくる。
そんなところにくちづけられたことなどあるわけがない私は、困惑と快楽でいっぱいになりながらいやいやと首を横に振った。
「あ゛♡ぉ゛っ……♡♡や、らめっ……♡♡♡そんにゃ、ぁっ♡おまんこ♡おまんこ舌でくにくにしちゃっ……♡♡♡き、きたない、からぁっ♡」
「ん……汚くないよ。どんどん蜜が溢れてきて――ちゅっ♡すっごく甘くて、おいしい……」
くぐもった声と生々しい水音が、余計に羞恥心を煽ってくる。
ぴちゃぴちゃと音を立てながらおまんこを舌で攪拌され、蜜を啜られるだけで、目の前がチカチカするほどの快楽が押し寄せてきた。
「あ゛♡ぁんんっ♡♡♡やめひぇ♡ぁ♡また気持ちよくなっちゃう♡♡気持ちいいの我慢できなくなっちゃうの♡♡♡レオ♡レオお願いぃ♡♡」
「我慢なんてする必要ないよ。僕の前で――僕だけの前で感じて? ほら、んっ……クリトリスも一緒に触ってあげるよ……」
ぢぅううぅっ♡♡♡と蜜口に吸いつかれ、ぬぽぬぽっ♡と舌をおちんぽのように出し入れしながら、彼は追い打ちと言わんばかりにクリトリスを指でくにくにと転がしてくる。
「ッひぃっ♡♡♡んぁ♡あ゛ひっ♡♡だ、だめ♡これっ♡これらめぇ♡♡♡きもちっ♡ひ♡ひぉ゛っ♡♡」
ちゅぽっ♡ちゅぽっ♡ちゅぽっ♡♡♡こりゅこりゅっ♡♡ぢゅるっ♡ぢゅるるっ♡♡♡
卑猥な音を立てて徹底的におまんこを刺激してくるレオノールは、私がどれだけ懇願してもその手を止めることはしてくれなかった。
秘芽の皮を剥かれ、充血しきったそこを舌でちろちろ♡と舐められたらもうたまらない。
「は、っひぃぃっ♡♡♡も♡もうだめ♡やぁっ♡イく♡イくイくイっくぅ♡♡♡クンニだけでイぐ♡♡ひっ♡ィっぐぅうぅっ♡♡♡」
ヘコヘコッ♡といやらしく腰を振りながら絶頂に達した私を、レオノールは嬉しそうな表情を浮かべて見つめていた。
「は、へぇっ♡♡♡も♡ゆるひ、てぇ……♡」
「まだだよ――クリイキ気持ちよかったよね? 指と舌で触っただけでイっちゃうんだから……コレ、乳首と一緒に触ったらどうなっちゃうと思う?」
「ぁ――だ、め……そんな……そんなことされたら、本当に壊れ――」
ぢゅぷっ♡とおまんこに吸い付かれるのと同時に、指先がクリクリ♡と勃起した乳首を捏ね始める。
「ッお゛♡♡♡お゛っ♡っほぉ♡♡ぉひっ♡ひぁ゛あっ♡♡♡」
ぢゅぱっ♡ぢゅぷぷっ♡ぬぽっぬぽっぬぽっ♡♡♡こりゅっ♡こりゅっ♡♡♡
だめ、だ――気持ちいい♡乳首いじめられながらクンニされるの、おかしくなっちゃうくらい気持ちよすぎる……♡♡♡
おまんこ舌でぢゅぽぢゅぽされるだけでも気持ちいいのに、彼は一度口を離すと、今度はぬ゛ろぉ~~♡とクリトリスを根元から舐め上げてきた。
「ぁ゛っひっ♡♡ひぉ゛♡♡♡ぉ゛っ♡やらぁっ♡♡♡クリトリス♡おちんぽみたいに舐めないれ♡♡♡ぁひっ♡あっ♡あぁっ♡♡♡またイっちゃうからぁっ♡♡♡」
クリフェラ気持ちよすぎる♡こんなの本当にバカになっちゃう♡♡♡頭の中、気持ちいいこと以外考えられなくなる――♡♡
「はっ♡はっ♡♡はっ♡」
度重なる絶頂と、暴力的なほどの快楽。
彼の手で何度もイかされた私は、どっと全身に汗をかいて快感の余韻に耽った。
すると、目の前にぬ゛ぅっ♡と反り立った彼のペニスを突きつけられる。それを見た瞬間、おまんこがきゅぅん……と切なく疼いた。
「これ、なんだ?」
「お、ちんぽ……♡レオノールのおちんぽ……♡♡♡」
「そんなもの欲しそうな顔と声、どこで覚えてきたの? ねぇ――今日は僕、とっても機嫌が悪いんだ。この前は処女だったみたいだったから多少加減したけど、きょうは絶対にしてあげないからね?」
先日、いやというほど快楽を教え込まれた凶悪な屹立に、思わず唾液が溢れてくる。
また、アレに犯してもらえる――湧き上がってきた期待感をなんとか振りほどこうとしたけれど、蜜口に先端でキスをされるとガクガクと腰が揺れた。
「ひ♡ひっ――やめ……」
「残酷な女だね、アデリーネ」
「ぁお゛っ♡♡♡」
どちゅっ♡♡ずこずこずこっ♡♡♡ごちゅんっ♡
容赦ない突き上げに、丸いおっぱいがぶるんっ♡と跳ねる。
「アデリーネ――僕をこんな気持ちにさせたのは、君が初めてだ。胸の内側を引っ掻き回されて、細かくて消えない傷をつけられているような気分だよ」
ぬごっ♡ごちゅっ♡♡どちゅっ♡どちゅっ♡♡♡ぐぽぉっ♡♡
片足を抱えられ、より深い場所におちんぽが届くように体を折り曲げられる。
恥ずかしくて、苦しいはずの体勢――だけど、一番奥をおちんぽでずこずこってされるたびに、私の中で理性がガラガラと崩れていく音が聞こえた。
「い゛、っ♡ひぁ♡♡あっ♡ぁんっ♡♡♡おちんぽ♡ガチガチのおちんぽらめ♡♡♡ゆるひてぇ♡♡そこ♡そこ弱いの♡♡いっぱい突かれたらダメになっちゃう♡やめひぇ♡♡ん゛ぉっ♡♡お゛ほっ♡♡♡」
「あー、だめだめ。君に許してって言われたら、どうしても追い詰めたくなっちゃう……なんでだろうね。前は、こんなこと絶対になかったのに、さ!」
どぢゅっ♡♡♡と重たい一撃を膣奥に感じて、世界がひっくり返るような快楽に身もだえする。
「は♡♡♡あぇ……♡やぁあっ♡♡♡」
「ねぇアデリーネ。僕のものになりなよ……君、お父さんの命令でこんなことしてるんだろう? 僕ならマズール子爵を抑え込める。僕なら――君を、父親から解放してあげられる」
ぐりぐりぐりっ♡と弱いところを亀頭で刺激されて、すっかり降り切った子宮がきゅぅんっ♡と切なく疼く。
みっちりと私のナカを埋め尽くしている極太おちんぽに媚びるように、おまんこはひっきりなしにソレを締め付けていた。
「ね? ……聞いてる?」
ずんっ♡ずんっ♡と、言葉と快楽を刻み込むようなピストン……♡こんなの、耐えられるはずない♡我慢できる人なんていない……♡♡♡
「き、いてますぅっ……♡」
「本当に? じゃあ――なんて言ったのか、僕に聞かせてよ。君が正解を答えてくれるまで、イイところ突くのはお預け」
ちゅぱ……と軽く乳房に吸い付きながら、彼は私の体を軽く揺さぶった。
一番悦いところ――一突きでもされたらたちまちイってしまいそうなくらい体は昂っているのに、もどかしい律動がそれを阻んでくる。
「あ゛♡んっ……はひっ♡」
「ほら、なんて言ったんだっけ?」
トントン、と肌の上から子宮をノックされるだけで、なにも考えられなくなってしまうくらい気持ちがいい。
だけど、望んでいるのはそれよりももっと強い――レオノールのおちんぽで膣奥をガンハメされる快楽だ。
「ぁ……♡わたし、が――レオノールのものにぃっ……♡ンっ♡レオの、ものになるって……♡♡おとうさま、お父様も……何とかしてくれる、って」
「そうそう――じゃあ、答えは?」
「――え?」
今、答えたはずだ。
彼が今言ったこと、私はちゃんと答えられたはず。
ちゃんと間違いなく、話の内容を伝えたはずなのに。
「はぁい、時間切れ。おちんぽお預けのままだね」
「な、なんで……! 私、今ちゃんと……」
「僕が望んでることをちゃーんとわかってるんだろう? さぁ、僕にどうされたいのか言ってごらん? 正解を答えてくれたら、気持ちいいこと大好きなアデリーネのおまんこに……コレ、挿入れてあげる」
ぬ゛~~~♡と割れ目で肉棒を擦られて、我慢の限界を迎えてしまう。
ほしい……このおちんぽ♡レオノールの、熱くて硬いおちんぽで滅茶苦茶に犯されたい……♡
「アデリーネは、僕のものになる? 僕の、可愛い可愛いお嫁さんに――なってくれるよね?」
今は、ただ気持ちよくなりたかった。
大丈夫――大丈夫。心までは堕ちてない。この心だけは、まだ私のものだ。
何度も自分にそう言い聞かせて、口を開いた。自分でくぱ♡とおまんこを広げて、できるだけ淫らに、彼が興奮してくれるように腰を振る。
「……は、い。なりま、すぅ……♡レオノールのお嫁さんになる♡♡なるから♡♡おねがい♡おまんこハメて♡♡切なくてどうにかなりそうなの♡♡♡いっぱいご奉仕するから♡おちんぽ挿入れてらぶらぶえっちしてぇ♡♡♡」
このもどかしさから解放してもらえるなら、なんでもいい。
藁にも縋る思いでそう口にすると、レオノールはパッと笑みを浮かべた。
「うん、正解……じゃあご褒美の時間だ」
「ん……ぅ、えっ?」
てっきりそのままおちんぽを入れてもらえると思っていた私の体を、レオノールはぐるんっと回転させる。
「そのままだよ、アデリーネ」
「く、ひっ♡♡♡ひぁ♡ぁ゛~~~~♡♡♡おちんぽ♡はいってきて、りゅ……♡♡♡」
うつ伏せになり、お尻を突き出すような体勢にさせられて、そのままずぬぬっ♡とおちんぽを突き立てられた。
「あ゛♡あ゛っ♡あ゛ぁっ♡♡なにこれ♡♡♡さっきと全然ちが、ぁっ♡♡」
今までとはまた違った角度から、気持ちいいところを責め立てられる。
ぬごぬごぬごっ♡と激しく膣奥を突き上げられた私は、なす術もないままひたすら彼にのしかかられ、お尻をむにむにと揉みしだかれながら喘ぎ続けた。
「は♡はひっ♡♡♡お尻揉んじゃやら♡♡♡ん゛ひっ♡♡♡い゛っ♡イく♡♡♡気持ちよくていっぱいイっちゃうから♡」
「いいよ――イっていいんだよ。アデリーネは僕のものになるって言ってくれたもんね? お嫁さんは旦那様の前で、たくさんイき狂わなくちゃいけないんだよ……♡」
「んぉ゛♡♡お゛っ♡お゛ぉっ♡♡ほ、ぉおっ♡♡♡まら♡まらクる♡♡♡アクメきちゃう♡♡レオノールの♡熱くてかたいおちんぽでぇっ♡♡♡おまんこごりゅごりゅされてイっぐぅ♡♡♡」
ばちゅっ♡ばちゅんっ♡♡♡ずっこずっこずっこ♡♡どちゅっ♡♡♡
刻み込まれるみたいな力強いピストン♡私のこと、本当にレオの雌にする気満々の容赦ないガン突き♡♡逆らえない♡こんなの、気持ちよすぎて逃げられなくなっちゃう……♡
「は♡ぁお゛♡♡お゛っ♡お゛っ♡お゛、ッ~~~~♡♡♡」
「イけ♡ほらイけっ♡♡♡婚約アクメしちゃえ♡僕の奥さんになるんならいいよね? いっぱい君のまんこ突き上げてあげるからっ……僕の前でだけトロットロの可愛いイき顔見せて♡」
ずぬ゛~~~~♡どちゅんっ♡♡ずぬ゛~~~~♡どちゅんっ♡♡
連続して膣奥を突かれたと思ったら、今度はゆっくりと、まるでおちんぽの形そのものを覚えこませるかのような念入りな抽送を繰り返される。
肉襞を丁寧に擦り上げてくる動きに、思考が停止して気持ちいいこと以外はなにも考えられなくなってしまう。
「ッひ♡ひぐっ♡イ、っぅ~~~♡♡♡ひ、ぐ♡♡」
小さな絶頂を何度も繰り返しながら、言葉になっていない声を漏らす私に、レオノールがそっと耳打ちをする。
「射精すよ――君のお腹、また僕のザーメンでいっぱいにしてあげる」
すり……と後ろからお腹を撫でられて、たったそれだけのことでイってしまいそうになった。
なんとか歯を食いしばってそれに耐えるけれど、ごりゅ♡と最奥に突き付けられた切っ先に背中が震えた。
「ぁ……♡」
「――だいすきだよ。アデリーネ」
ごっぷぅっ♡♡どぴゅっ♡どぷぷっ♡♡♡びゅ~~~♡びゅぷぷっ♡ごぴゅっ♡♡♡
その言葉だけで、堪えていた愉悦がぶわぁっと溢れだす。
恐らく彼の精液が叩きつけられるよりも、私がイった方が少しだけ早い。
「ゃあ゛~~~~♡♡あちゅ♡熱いのキてる♡♡♡子宮喜んじゃってるの、ぉ♡♡♡お゛、ぉっ♡♡せーしごくごくするのイイ♡きもちいい♡♡♡イきながらしゃせーされるのしゅきぃ♡♡」
「あ、はは……僕の――僕のだよ。これで君は、もう逃げられない……ね? もっといっぱいイって、気持ちよくなったら――」
ちゅ、ちゅ、と頬やうなじ、耳元にキスをされてから、甘い毒を注ぎ込むかのようにそっと囁かれる。
なにを言われても、今の私には抵抗するだけの気力は残っていなかった。
「二人で僕たちの屋敷に帰ろう。いいだろう、アデリーネ?」
「ふぁ、い……♡♡♡」
ぎゅっ……と手の甲を握りこまれて、もう逃げられない。
霧散する思考の中で、私はただ与えられる壮絶な快楽を貪ることしかできなくなっていた。
● ● ●
「君のお父さん――マズール子爵の更迭が確定したよ。一応今回は兄さん……リッテンシュタイン侯爵からの令状ってことになるんだけどね」
「ぁ――お父様、が……?」
私がこの屋敷に――メルリオン伯爵邸にやってきて、どれだけの月日が流れただろう。
ある夜会の会場で彼を誘惑するようにと命じられた私は、その日の明け方にこの屋敷にやってきた。そこから先は実家に戻ることなくここで過ごしている。
「君に色々命じていたみたいだけど、もっと後ろ暗いことがあったみたいだね。でも、安心して……君に累が及ぶことはなにもない。むしろ、マズール子爵令嬢は被害者だってことになってるから」
王宮での執務から帰宅したレオノールが、着替えをしながらそう教えてくれる。
王都にあるメルリオン伯爵邸は、彼のお祖父さん――先代アルサンベルク公爵が別邸として建てたお屋敷だ。別邸といっても私の実家よりずっと広いし、庭も大きい。
「私だけ、そんな……お父様に命じられたことに、逆らえなかったのに」
「でも、結果として君はなにもしていないだろう? 僕から王太子殿下に進言した――君は父の言葉になんとか抵抗しようとして、女性ながらに学問を身に着けた。だけど愚かな子爵はそれにも気づかず、君を汚職のための道具にしようとしたんだ」
彼は、王太子殿下の一番の腹心。
監察官である彼の兄が動いたのは、きっと殿下の考えもあったのかもしれない。それか、私が彼の婚約者――もうすぐ結婚を控えている身ということで、ある程度は配慮いただいたのかも。
「レオ……お父様は、一体どうなるの?」
「領地蟄居か、あるいは爵位剝奪の上流刑――やったことがやったことでね。ちょっと助けられそうもない……って言ったら、君は僕を軽蔑する?」
「いいえ――あなたを悪く思ったりなんてしないわ。父が悪いことをしたのなら、それは断ぜられるべきことだから。でも、そうしたら――私はあなたと結婚することが、できなくなるんじゃ……」
父が流刑になったら、当然私の貴族としての身分も剝奪される。
そうなれば、彼との結婚もなかったことになってしまうだろう。この国では貴族と平民の結婚は固く禁じられているのだ。
「問題ないよ。籍だけ先に入れてしまえばいいわけだし……必要なら君を適当な貴族の養女にすることだってできる。王太子殿下も、それで問題ないって言ってくれたし」
優秀な右腕であるレオノールのことを、殿下はとても重用してくださっているらしい。ある程度の無茶は聞いてくれると言っていたから、恐らく彼が言ったことは本当に実現可能なんだろう。
「ん……よかった」
「今更君との結婚をなかったことになんてさせないよ。それに――兄さんだって殿下だって、僕のこと言えないくらい自分の奥さんにいろんなことしてるんだし」
小さく笑ったレオノールが、ちゅっと唇を重ね合わせてくる。
くすぐったさを感じる触れるだけのくちづけは、途方もないくらいに幸せだった。
「でも、残念だったのは子爵の方だね。せっかく君と僕の婚約が決まったって大喜びだったのに――ガルダッツ鉱山の鉱毒流出を隠して、民に出た被害をなかったことにしようとしたんだ。国民に被害が出ている以上、僕らも野放しにはしておけない」
「えぇ……んっ……わかってる。レオのしたことは正しいし、お父様がしたことは間違ってるわ」
柔らかく唇を押し付け合いながら互いの体を抱きしめ合うと、すぐに体が熱くなってきた。
この屋敷に連れてこられてから、連日彼に抱かれ――「お仕置き」と「ご褒美」という名目で調教されきった体は、少し触れられるだけで簡単に欲情してしまう。
「んっ♡ん――ぁ、レオ……♡触って♡♡お、お腹むずむずするの……♡」
「うん――誘うのが上手になったね、アデリーネ? そんなのお仕置きされるのが好きになっちゃったのかな?」
悪い子だね、と小さく微笑まれながらベッドに押し倒されると、期待感でおまんこがじゅわっ♡と潤んだのがわかった。
お屋敷に来てから、私は一人で部屋の外に出ることを固く禁じられた。
決められた侍女に世話をされて、外に出る時は絶対にレオノールが一緒じゃなければならない。
それから、部屋にいる時下着をつけるのも禁止だった。薄手のドレスの下では、既に乳首がツンと尖ってしまっている。
「触ってもいないのに乳首勃起してる♡僕が帰ってくるまで一人で触ってたの?」
「ん……そんなこと……ひ、一人でするのは寂しいもの。レオにいっぱい触ってほしいから、我慢してる……」
彼に、自由を奪われた。家族も奪われてしまった。
もう私が父と会うことはないだろうし、外を自由に出歩くこともないだろう。でも、このお屋敷で彼に愛されているだけで私の心は満たされていた。
「ふふ、そっか――君を気持ちよくできるのは、僕だけだもんね?」
「うん……レオだけ――レオノールだけなの……ぁっ♡だ、から……いっぱい触って? アデリーネのおまんこいっぱいズコズコして、レオもいっぱい気持ちよくなってほしいの……♡」
私は、きっと悪い女だ。
期待されていたことを全て放棄し、かつて私を殺したはずの男に愛されている。
その愛を振りほどけなくて、大切なものをたくさん犠牲にしたのだから――きっと私は、悪女と呼ばれるにふさわしい人間なんだろう。
「あぁ、もちろん……いっぱい愛してあげる。僕の可愛いアデリーネ」
熱っぽい声で囁きながら、レオノールが下穿きを緩める。
その瞬間、ぶるんっ♡と目の前に突き出されたおちんぽに、思わず喉が鳴った。
「んくっ……♡レオ♡レオのおちんぽ♡♡」
「今日一日中アデリーネのことを考えてたら……こんな風になっちゃった。ね、舐めて? 君の小さなお口で、僕のちんぽ気持ちよくしてくれる?」
「う、うん……ぁむっ♡んっ♡♡んふ、ぅっ……♡」
一も二もなく頷いて、舌を伸ばす。
グロテスクに浮き出た血管と質量は、優しく爽やかな彼の見た目とはそぐわないものだ。だけど、コレが与えてくれる快楽と満足感、そして愛しさを、私は知っている。
「はぷっ♡んむぅっ♡ん゛っ♡んっ♡♡♡レオのおちんぽ、おいひ……♡んくっ♡♡ぢゅるっ♡」
唾液を絡めて、亀頭から幹の部分までを丁寧に舐め上げる。
裏側も忘れることなく口唇愛撫を繰り返すと、レオノールが優しく頭を撫でてくれた。
「上手だよ……すっごく気持ちいい」
軽く目を細め、上ずった声で褒められると、泣きたくなるほど嬉しかった。
ここに来たばかりの頃は不安でどうしようもなくて、何度も泣きわめいては彼のことを困らせていたけど――今ならわかる。レオノールは、私が本当に幸せになるために手を尽くしてくれていたんだ。
「んぁ♡ぁあっ♡♡レオっ♡んっ♡んぢゅっ♡おちんぽ、すっごく熱いぃ……♡♡ぢゅっ♡ぢゅるるっ♡♡ぷぁっ♡♡♡」
ぢゅぽっ♡ぢゅるるっ♡♡ぢゅぷぢゅぷっ♡♡♡ちゅぽんっ♡
舌で全体を舐ったら、今度はいやらしい音を立てておちんぽをしゃぶる。
口の中をおまんこみたいに犯されているのに、どんどん気持ちよくなってしまうのだ。まるで全身を、性感帯にされたみたいに。
「んぁ♡む゛っ♡むぅうっ♡♡♡」
ちゅぱっ♡ちゅぱっ♡♡と口を窄めてフェラチオを繰り返していると、レオもゆっくりと腰を打ちつけてくれる。
本当に、お口まんこにされちゃってる♡このまま喉奥に種付けされたい♡
ぶるっ……と体を震わせてから、突き立てられた肉杭にもっと舌を這わせた。彼が感じてくれるように、頬の柔らかいところで必死に竿を扱く。
「ん゛ぅ♡ん゛っ♡んっ♡♡ぢゅぱっ♡♡んぐぅっ♡♡」
「あー、すっごい……アデリーネの口まんこ、とろとろで温かくて……気持ちいいから、すぐ出しちゃいそう」
「ん、ぁっ♡出して♡♡ここ♡アデリーネのお口まんこにレオのせーえき出してください♡♡♡種付けして♡♡どろどろのせーしでいっぱいにしてほしいの♡♡んぢゅっ♡ぢゅっ♡♡♡ぢゅるるっ♡♡」
ぢゅっぽぢゅっぽぢゅっぽ♡♡♡ぢゅるっ♡ちゅぱっ♡ちゅぱっ♡れろぉ~~~♡♡♡
深く喉奥まで咥えてみたり、亀頭だけを徹底的に刺激してみたり。
大好きな彼のことを少しでも気持ちよくしてあげたくて、一生懸命ご奉仕する。
口でのご奉仕は彼も気に入ってくれているみたいで、いつも大量の精液を吐き出してくれるのだ。
「んぁ♡む゛ぅ♡♡ん゛ぅ~~~♡♡」
「ッ……射精る……! アデリーネ、全部――全部飲んでね♡」
ごりゅっ♡と喉の奥に先端を押し付けられて、レオノールがそっと囁く。
……ゆっくりと、頷いた。彼に与えられるものなら、なんだって受け止めたい。
「ん゛♡む゛♡♡んぐっ♡ん……♡」
「ッは、ア、アデリーネ……ッ♡」
びゅぽっ♡ぶびゅっ♡びゅくっ♡びゅるるるるっ♡♡♡
彼が切なく息をこぼした瞬間、こってりとした精液が喉奥に流れ込んでくる――♡
躊躇いなくそれを飲み込むと、食道も、その先にある今でも彼に犯されているような気持ちになった。
軽く頭を揺さぶって最後の一滴まで飲み干すと、おまんこはすっかり蜜を垂らしてぐちょぐちょになってしまっていた。
「ぁ、ふっ……♡レオのせーえき、おいしい……♡♡♡」
「ん――全部飲んでくれてありがとう。頑張ったね、アデリーネ」
舌の上に苦みが残っていたけれど、彼の優しいキスでそれもすべて帳消しになる。
半ば芯が残ったままのおちんぽを口から抜き取った彼は、何度も私の頭を撫でながら耳元で息を吹きつけてきた。
「で……この後は、どうしようか? もう終わりにする?」
そんな意地悪なことを聞いてくる。
このまま終わりになんてしたくない。できるはずがない――すっかり熱と快楽に蕩かされた思考を何とか働かせ、私は大きく足を広げた。
「お、終わりにしないで……♡ここ♡おまんこまだ満足してないの♡♡レオのおちんぽ舐めてるだけで、こんなになっちゃって……♡♡♡」
くっぱぁ♡とおまんこを指で広げて見せると、彼は優しく微笑んだ。
サディスティックな色を隠そうともしないその笑みに、きゅんっ♡と下腹部が疼く。熱を吐き出したばかりの彼のおちんぽも、既に硬さを取り戻しているようだった。
「い……いやらしくヒクついてるアデリーネのおまんこ……レオのおちんぽでお仕置き、してください……♡」
お仕置き――その言葉を口にしただけで、体が期待感で小刻みに震える。
理性が蕩け、自我があいまいになるまで彼に愛されたい。
そのことで頭がいっぱいになって、他のことはなにも考えられなくなってしまった。
「お仕置き、ね。いいよ――ほら」
ぢゅぷっ♡と音を立て、濡れそぼったおまんこに二本の指が突き立てられる。
「ち、がっ♡♡♡あ゛♡やぁあっ♡指じゃ、ぁっ♡」
欲しかった逞しい熱とはまた違った動きに翻弄されながら、私はシーツをぎゅっと握りしめた。
巧みな指先は難なく弱い場所を探り当てて、ぞりっ♡ぞりっ♡♡と媚肉を擦り上げる。
「ひっ♡ひんっ♡♡♡ぁっあ♡あっ♡そこイイ♡♡気持ちいいところ擦られてる♡♡」
「そうだね。アデリーネはここゴシゴシされるの大好きだもんね――ほら、いっぱい触ってあげるからイっていいよ。これはお仕置きなんだから、君が一回イくまでちんぽは挿入れてあげない」
ぢゅぼっ♡ぬぢっ♡♡ずちずちずちっ♡♡こりゅっ♡
二本の指がばらばらに動き回って、おまんこの弱いところいっぱい擦ってくる♡
ナカの襞ゴシゴシされてすぐにイっちゃう……♡
「あ゛♡♡あへっ♡へぇあぁっ♡♡♡あ゛っあ゛っあっ♡♡だめ♡それらめらって♡♡♡ッくひぃっ♡」
ぢゅぷっ♡ぢゅぷっ♡と指を抜き差しされるたびに、いやらしい蜜がどぷどぷと溢れてシーツを汚す。
それでもお構いなしに気持ちいい場所を責め立ててくるレオノールは、やがて降りてきた子宮口をこりっ♡と指で刺激し始めた。
「あ゛ぅ♡」
「これ、わかる? もう触れるくらい降り切ってる――子宮口、ぐりぐりって気持ちいいね?」
「あ、やっ……♡それ、だめっ……♡♡♡」
ぐりぐりぐり♡♡と子宮口を指で押され、一気に震えが起こる。
――あ、これ。だめなやつ、だ……♡
「あ゛♡♡♡やぁ゛ぁッ♡♡ぁんっ♡♡あ゛♡♡♡」
「おっと、ここ好きなんだね――じゃあ……ここでイこうか♡」
ぢゅぽっ♡ぢゅぽっ♡♡ぐっぽっ♡♡
激しく膣内を引っ掻き回す指先が、同時に子宮口も責め立ててくる。
「ひ、ぎっ♡♡♡あ゛ぉ♡あ゛♡♡♡ぁ~~~~♡♡♡らめ♡ゆるして♡♡♡それ変になっひゃう♡しきゅーこー♡ぐりぐりってされた、らぁ♡♡♡」
「これはお仕置きだからね。それを望んだのは君だろう、アデリーネ? さぁ、このまま一度イってしまうといいよ」
指先が巧みに蠢き、イイところと子宮口を交互に擦り上げる。
更に親指でクリトリスを押し潰された私は、そのままあえなく絶頂を迎えてしまった。
「ぉ゛♡ぉ゛、うっ♡♡♡イく♡イくの♡♡ッああっ♡や♡まら♡まらイっひゃ♡♡♡イってる♡♡イってるからやめてぇ♡♡♡ごめんにゃひゃ♡♡い゛♡♡イぐぅっ♡♡とまんない♡イっても♡イっても止まらないのぉ♡♡♡」
レオノールの指で滅茶苦茶に犯された私は、何度も腰を振ってイき続ける。
終わりの見えない快楽に頭の中が白けて、このまま溶けてしまうんじゃないかというくらい体が熱を帯びた。
「あ゛♡ぁえっ♡♡ぉ゛、ひっ……♡♡」
ほんの少しだけ快楽の波が引いても、体は全くいうことを聞いてくれない。
ぐったりとベッドの上で横たわりながらも、腰は淫らに跳ね、溢れた愛蜜が内腿を汚した。
「ぁ♡♡♡レオ……♡レオぉ……♡♡」
「ここにいるよ、僕のアデリーネ。――いっぱいイけてえらかったね」
よしよし、と頭を撫でながら、レオは自分のペニスを濡れた内腿に擦りつけてきた。
さっき喉奥に大量の精液を放ったそれは、もうとっくに熱と硬さを取り戻している。お腹につきそうなほど反り立ったおちんぽに、喉が鳴った。
「たくさんイけたアデリーネには、ご褒美をあげないと」
「ご、ほうび……♡」
「そう。ご褒美――大好きなおちんぽで子宮口ノックして、奥にいーっぱい種付けしてあげる」
ぷぢゅっ♡♡♡と果実が潰れるような音がして、根元まで一気におちんぽが突き立てられる――♡♡
「あ゛♡あっ♡♡♡お゛っ♡♡お、っき♡♡♡」
にゅぷっ♡ぬぷぷぷっ♡♡♡ごりっ♡ごりっ♡ごりっ♡♡♡
熟れきった隘路を思い切り擦り上げ、たどり着いた最奥をゴツゴツと穿つ。
待ち望んでいた熱を与えられた私は、挿入だけで簡単に絶頂を極め、ボタボタと涎を垂らしながら背中を反らした。
「ひっ♡ひぐっ♡♡♡お゛っ♡お゛っ♡♡お゛ぉっ♡♡♡」
ぼぢゅっ♡どぢゅっ♡♡♡ばちゅばちゅばちゅっ♡♡♡
一突き一突きが重くて、強くて、気持ちいい。
深い場所を極太おちんぽで穿り回されながら、腰をしっかりと掴まれる。
「はっ♡♡イくぅ……♡ふかい、のっ♡♡♡さっきより深いのクる♡んっ♡♡レオ♡レオっ♡♡すき♡だいすき♡♡♡ぁふっ♡」
私――どこで、間違ってしまったんだろう。
彼と一緒に暮らすようになってから、ずっとそんなことを考えていた。
どこでどう間違えて、前の私は彼に殺されることになったんだろう。
……きっと、最初から何かが間違っていたのかもしれない。
「ん――アデリーネ。僕のものだ……僕の、可愛いアデリーネ。なにを犠牲にしたっていい。誰を不幸にしたって構うものか……君だけが、僕の」
ぐぷっ♡と溢れる愛蜜を膣内に押し戻すようにして、深いところを抉られる。
耳元で囁かれる声は媚薬。重なり合う唇は劇薬だ。
きっと私は、この劇薬を飲み干すために人生を繰り返した。彼と愛し合って、全てを奪いつくされるために――そのためだけに、私は死に戻ったのだ。
「アデリーネ、舌を出して」
「ぁ、んっ……んぅ♡ちゅっ♡♡ちゅぱっ♡♡」
ちゅっ、と音を立てて唇が離れると、激しいピストンが少しだけ弱くなった。
逞しい彼の背中に手を回して甘えるようにすり寄りながら、その鼓動を聞く。
「ね、アデリーネ。内緒の話をしてもいい?」
「ない、しょ……?」
「僕はね、誰かをこんな風に激しく思ったことなんてなかったんだ。……一生の忠誠を誓った、王太子殿下にも言われたよ。お前にとっての一番大切なものは、主君である私ではない、ってさ」
くすくすと笑いながらも、その言葉尻はどこか弱々しい。
彼が殿下に対して、並々ならぬ忠誠心を持っているのは知っていた。だからこそ殿下も彼を信用しているのだろうし、それを当の本人から「大切に思われていない」と言われれば傷つきもするだろう。
「そんな……」
「いや、殿下の言うことは間違ってないよ。僕はサルヴァトール家の……アルサンベルク公爵家の人間として、誠実に職務を全うしているだけ。もちろん殿下のことは大切だけど、それはいずれこの国の王になるお方だからね」
彼の父や兄がそうしてきたように、レオノールもまた忠実なる臣下として国王陛下と王太子殿下に仕える。
そこに私人としての感情は限りなく薄いのだという。
「そこで特別な感情を持つと、判断が鈍る。例えば明日、僕は王族の誰かを手にかけなければならなくなることだってあるんだからね」
国に仕えるために私心を排する――それは、レオノールが自分を守るための手段であったのかもしれない。
「でも、君だけは違う。一目見た時から違ったんだ……僕の心を滅茶苦茶に搔き乱して、欲しいと思わせてくれたのは君だけ。――本当によかったと思うよ。僕らの出会いが、もう少しでも遅ければ」
とん、と、彼の指先が腹部に押し当てられる。
そうだ――あの日私は、父の命令で別の男性を誘惑しろと言われていた。
そうならないように努力をしてたけれど、一歩でも間違えば確実に彼以外の男性に純潔を散らされていただろう。
「僕はその男を殺していただろう。それくらい、君に惹かれていた」
「……じゅ、純潔じゃないと、嫌だったんですか」
「違う! ……君の初めての男も、最後の男も僕だ。そうだろう?」
普段はしっかりと自分を律しているレオノールが、私の前では年相応――いや、それよりも若い年頃のような態度をとることもある。
それがどうしようもなく嬉しいと思ってしまうのは、いけないことなのだろうか。
「ん……うん。私は、レオのもの――これからもずっと、レオだけのものだよ……」
抱きしめてくる逞しい腕も、私を見つめてくれる鬱金色の瞳も――全部、私だけのもの。
「レオも、私だけの旦那様でいてくれる……?」
もちろんだとも。……サルヴァトール家の男はね、とっても嫉妬深くて、とっても愛情深いんだ」
そう笑うと、レオノールはゆっくりと律動を再開する。
甘く痺れるような快楽を叩きこまれ、鳴りを潜めていた官能がまた頭をもたげ始めた。
「は♡ひっ♡♡ッああ♡♡♡奥きた♡ぐぽぐぽって♡♡♡イイのっ♡いっぱい♡ッくひ♡♡♡ひ、ンんっ♡♡」
ばちゅっ♡ばちゅっ♡♡と強く膣内を穿たれて、限界がどんどん近づいてくる。
彼の形を覚えてしまうくらい調教されきったおまんこが、不随意に蠢動しては熱く滾ったおちんぽを締め付けた。
「あっ♡あっ♡♡あちゅい♡ンぁっ♡おちんぽ♡♡♡おちんぽ気持ちいい♡♡♡レオにおまんこガンハメされるのきもちよすぎりゅ♡♡♡」
「ん、くぅっ……おまんこ気持ちいい? よかった……じゃあ、種付けしてもいい? アデリーネのきつきつまんこに、僕の精液どぷどぷ出してもいいよね?」
「は、ひっ♡らひてぇ♡♡♡精液出してください♡♡中出し♡いっぱいしてぇ♡♡♡レオノール専用おまんこに種付けしてくらひゃい♡♡♡」
体の内側も外側も、彼の愛でいっぱいになってしまいたい。
ぬ゛っ♡ぬ゛っ♡♡とどんどんスパートをかけながら、レオノールは私の唇を食んだ。熱い舌が絡まり合って、頭の中で火花が弾ける。
「ん゛っ♡んっ♡♡ん゛ぅ~~~♡♡♡」
ぶぢゅっ♡♡ぼびゅるっ♡♡♡びゅるるるるっ♡♡びゅ~~~~♡♡♡びゅぼっ♡
「ん゛、ぉ゛……♡♡♡」
勢いよく流し込まれた白濁に、世界がひっくり返る。
中出しされただけでイってしまった私の膣内は、最後の一滴までを搾り取ろうと彼のおちんぽをきつく締め付けていた。
「はぉ゛、おっ……♡♡レオっ……♡」
びゅぽっ♡と音を立てておちんぽが抜かれると、私の意識は急速に曇り始める。
激しすぎる彼とのセックスは、いつだって私の体力が先に限界を迎えてしまうのだ。
「ん――眠っていいよ。朝までずっとそばにいる……ずっと、手を繋いでいようね」
「……う、ん」
優しい声に鼓膜をくすぐられ、柔らかく手を握られた。
その幸せな気持ちを抱いたまま、私はゆっくりと――温かく柔らかい夢の中へ沈んでいく。
幸福すぎて、罰が下ってしまうんじゃないか。そんな不安を軽々と消し去るほどに、彼の手のひらは熱く心地好かった。
「ずっと一緒だ――たとえ何回世界をやり直したって、僕は絶対に君を手に入れる。……もう失敗なんてしない。ね、愛しているよ、アデリーネ」